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Writers プロフィール

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。


#12「ファイナル・ランウェイ 後編」

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オースティン、コステロ、モンドの3人がいよいよファイナル・ランウェイを迎える。会場はニューヨークのゴッサム・ホール。オースティンはまだドレスの仕上げが残っており、ショーの当日でもまだ作業している。コステロは前日にすべて仕上げて余裕だったが、モデルにフィッティングしたら大きすぎた服があり、想定外の作業に追われる。


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ランウェイでのショーが始まる。審査員はいつものジョルジーナ・チャップマンとアイザック・ミズラヒ、ゲスト審査員はトミー・ヒルフィガーと「ニーマン・マーカス」のケン・ダウニング。


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トップバッターはオースティン。コレクション名は「オースティン・スカーレット」。何百年も生き続けるヴァンパイアをイメージしたロック調のコレクションを見せる。ラストは白いウェディングドレス。


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2番手はモンド。コレクション名は「セラピー」。ロールシャッハ・テストの模様など、得意のプリント使いを駆使したコレクションを見せる。


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ラストはコステロ。コレクション名はアフリカの地名「セレンゲティ」。サファリ調のラグジュアリーなコレクションを披露する。


デザイナー達はジョアンナ・コールズと共にモニターでランウェイを見つつ、自分の作品の出来に満足感を持つ。


ショーが終了し、デザイナー達は1人ずつ審査員の批評を受ける。どれも素晴らしい出来で高く評価されるが、オースティンはロック調の服とロングドレスが別々のコレクションに見えると指摘を受ける。モンドはディテールを盛り込みすぎた服があると指摘される。コステロは商業的な方向に傾きがちだと言われる。


その後審査員が討議する。一番アーティスティックだったのはオースティン。だがアイデアを盛り込みすぎてコレクションの統一感に欠ける。統一感が一番出ていたのはコステロだが、売れる服ではあるけれどアイデア面が弱い。モンドは統一感もあり、独自の生地使いが光るが、いつもよりモンドらしさが少なかったという意見も出る。


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いよいよ優勝者の発表。優勝はモンドに決定し、数々の豪華な特典を手にする。オースティンとコステロの2人にも、パリ行きの旅がプレゼントされる。





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みなさん、こんにちは!


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ついにプロジェクト・ランウェイ オールスターの優勝者が決定しました~! モンド、おめでとう!!!  このシーズンで計4回の優勝を手にし、ついにファイナル・ランウェイでトップの座に! 彼の類希なる才能は本当に目を見張るものでしたね。色柄のミックスや大胆かつ繊細なデザイン、そしてウィットに富んだ発想と、彼のクリエイティビティすべてが回を増すごとに進化をとげ、最後はその集大成となってショーを見せてくれました。


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スランプの末にひらめいた「セラピー」というテーマもユニーク。セラピー、つまりは誰しもが経験する“困難から立ち直ろうとする”ことを、重過ぎず、でも軽過ぎないように表現できたと思います。ロールシャッハテストなどのイメージをポップに取り入れたのもポイントですね。


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ショーとしても全体的にバランスが良く、3人のなかで一番こなれていた印象。アイテムの組み合わせで変化が楽しめ、コーディネートのしがいもありそうです。他のふたりに比べ、一見トーンが落ちついて見えますが、噛めば噛むほど味わい深いスルメのように、見れば見るほど、いや、着れば着るほど愛着のわく服になりそう。まさにジョルジーナ・チャップマンが言っていたように「抑えがきいているのに力強い」が言い得ていますね。


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そして、惜しくも二位となったオースティン。審査発表でモンドが優勝となった瞬間の、唇を噛み締めた姿がとても印象的でした。初回の時から、強烈なオネエキャラで周囲を圧倒してきた彼。常にチャレンジを恐れず、自身のクリエイティビティに忠実な姿は、デザイナーの鏡でもありました。そんな彼のファイナル・ランウェイは、まさにオースティン・スカーレットそのもの。アーティスティックかつドリーミーなアイテムばかりで、美しいファッションストーリーを見ているようでした。クチュールの技を駆使したデザインは、彼にしか生み出せないもの。「アイデアを盛り込み過ぎ、統一感がない」と批評されながらも、ショーを通じて一番夢を与えたのは彼の作品だったのではないでしょうか。


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続いて第三位となったコステロ。こちらも彼お得意のドレープが効いていて、圧巻のショーでしたね。サファリをイメージさせるリゾートライクなアイテムは、リラックス感がありながらも優雅。過去に見せたデザインから一層モダンになって、フォルムやディテールに気を配ったのがわかりました。「商業的に傾き過ぎ。洗練の度合いが高くない」などの批評はありましたが、一点一点を見ていけば、“女性賛歌”ともとれる想いがデザインに詰まっているよう。女性の身体を美しく見せるシルエット、着れば誰もがグラマラスになれるディテール、それでいて着心地も抜群 etc…。まるで「女性である事を楽しんで!」と言われているかのような……。お決まりのパターンが多くて少々新鮮味にかけた時期もありましたが、これからはきっと、女性達の間で“コステロテイスト”が確立されることでしょう。頑張って欲しいですね。



それでは最後に、ファイナル・ランウェイでの極私的お気に入りルックをご紹介します!


☆ 極私的お気に入りルック


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◆ モンドのコレクションのラストルック

もちろん! モンドの作品です! 特にラストのルック、煌びやかな生地で仕立てたロングドレスがお気に入り。それまでは「セラピー」をイメージさせる混沌とした雰囲気のアイテムが見られましたが、その分、ラストのドレスの艶やかさが強い印象を残しました。このドレスの良い所は、ただゴージャスでグラマラスというだけではなく、どこかけだるい、アンニュイな雰囲気を持っていること。まるでリハブ中の女性が、「ファッションを楽しむことが私のセラピー」とでも言っているかのような。自分自身を追いつめた上で生み出された彼の真骨頂に目が離せません。



プロジェクト・ランウェイ オールスターのブログも今回が最終回! お読みいただきありがとうございました。また次のシーズンでお会いしましょう!

2014.1.19|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(3)トラックバック(0)

#10「ビジネス勝負でファイナルへ!」

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残るは4人。ファイナルに進む3人を選ぶための最後のテーマが発表される。ニューヨークで活躍するデザイナー、ナネット・レポーのショップで販売される既製服を、販売価格に合わせた予算内でデザインすること。ビジネス感覚が問われるテーマだ。各自デザイン画を描き、ナネットのチェックを受けると同時に、デザインによって小売価格が設定され、そこから逆算して使える予算も決められる。ケンリーは商業用の服をデザインしていた経験があるので今回は自信たっぷり。モンドは絵が下手でいつもデザイン画を描かないため、今回は最初から苦労する。


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一同は予算内で生地を調達し、さっそく製作にとりかかる。ケンリーはクジャク柄のプリントに一目惚れし、その生地に応じてデザインを変更する。モンドは不安に押しつぶされ、なかなか作業が進まない。コステロは胸元も背中も大きくあいたドレスをデザインし、ブラはどうするのかとジョアンナに指摘される。オースティンは高級感のあるコートをデザイン。プロジェクト・ランウェイ第1シーズン出場時にはベスト3に残れず敗退したため、今回に懸ける気持ちは大きい。


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審査会当日。ナネットを審査員に迎えてショーが行われる。モンドの服は多彩な生地の組み合わせが彼らしくて好評。だが寸胴なシルエットが惜しい点だ。オースティンはラグジュアリーなコートで独自の世界を打ち出していたが、生地のチョイスがいまひとつだった。ケンリーは商業的に女性に受ける服を作る力は認められるが、当初と違うデザインにしたのが失敗だった。コステロの服は美しくセクシーに仕上がったが、一般女性が着こなしにくいものになってしまった。


優勝は、一時はもう脱落かもしれないと覚悟を決めていたモンド。脱落はケンリーかコステロに絞られるが、結局ケンリーが脱落する。




みなさん、こんにちは!


今回は服飾ビジネスの裏側を知ることができる、かなりディープなテーマでしたね。これからファッション界で活躍するデザイナー達にとっても素晴らしい経験となったはず。デザイン画から小売価格を設定し、諸経費を考慮しつつ予算を算出するという製産業では当たり前の流れ(その逆もありますが)も、“ボディラインをきれいに見せ、どんな女性でも楽しめて、ナネット・レポーらしいフェミニンかつカラフルなデザイン”などを考慮し、さらに2日間の限られた時間内で仕上げる…となると、考えただけで頭がパンクしそうです。皆、いろいろと悩みつつ、制約があるなかでも精一杯の作品を生み出しました。


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そんななか、今回の脱落者となったケンリー。ここ数回好調だっただけに残念でしたね。商業用の服をデザインした過去があった分、求められるものがわかっていたようですが、それが仇となったのかも。ディテールにこだわりが見られず、小さくまとまった印象を受けました。確かに生地の美しさは秀逸。しかしシームで柄が崩れ、活かしきれなかったことは致命的。ファイナルランウェイの前哨戦で、昨日勝者だったデザイナーも今日はどうなるかわからない…そんなシビアな戦いを見せられた気がします。


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そしてもうひとり注目したいのがコステロ。ナネット・レポー本人はいたくお気に入りだったようですが、あのカフタンドレスは前に何度も見ているような? 生地をたっぷり使ってドレープを生み出し、胸元と背中はざっくりとカット、フロントのウエスト部分からゆったりとドレープが落ち……。このコステロお決まりのディテールが、今回はちょっとつまらなく感じました。カフタンはカフタンでももっとバラエティに富んで良いはずですし、ドレープのあしらい方も工夫できたはず。この路線だと一部のセレブ層には受けるものの、一般の女性にはなかなか着こなせないのでは? 多くの女性から支持される「ナネット・レポー」で販売されるからこそ、もっとリアリティのあるコステロスタイルが見たかったのに、とても残念です。審査員から評価を得ていただけに、モヤモヤとした気持ちが残りました。皆さんはどう思われましたか?


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したモンドの作品の注目ポイント&極私的お気に入りルック


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異なる色柄を組み合わせた一着は、まさにモンドらしい楽しくなるようなデザイン。シルエットにもう少しメリハリが欲しいものの、どんな女性でも着こなせるアイテムです。歩くたびにリズミカルに揺れる裾のフリルが、すとんとしたラインに動きをプラス。こういうディテールって、女心を掴むポイントになりますよね! 技術的な面でも予算内でまとまりそうですし、ブランド側としても売り出しやすいアイテムだったはず。何より、タウンでもビーチでも着ることができるオールマイティな魅力があったのも良かったです。というわけで、今回の極私的お気に入りルックはこれ。私はスエードのフラットサンダルなどでラフに着てみたい!

2014.1. 5|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#9「ブラックライト・ランウェイ」

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残るオールスターは5人。今回のテーマはテクノロジーを駆使したファッション。ライティングの技術を使って、ブラックライトの中で映えるアヴァンギャルドな服を作ること。ゲスト審査員はミュージシャンでありプロデューサーでありファッションデザイナーでもあるファレル・ウィリアムス。優勝者のデザインは、ファレルが仕事をしているアーティストに着てもらえるという特典付きだ。予算は照明関係に300ドル、生地に100ドル。皆 思い思いのライトや材料を買い込み、製作を始める。


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ケンリーは光るテープを生地に貼り付けチェック柄を作る。毎回同じようなドレスだと指摘を受けたため、今回は違うシルエットに挑戦する。オースティンは夜空の星をイメージしたドレス。唯一ネオンカラーを使わず、皆と違った味わいを出す。ジェレルはファブリック・ライトを使って動きのある光を演出し、皆との違いを出す。モンドはなかなかアイデアが定まらず悩むが、ひらめいてからは一気に情熱を傾け突き進む。コステロもなかなか自分の作品に納得がいかず、何着も作ってはいいものを模索していた。


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いよいよ審査会当日。ランウェイ史上初のブラックライトの中でのショーだ。






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好評だったのは いつもと違うシルエットをうまくまとめたケンリー、美しくミステリアスなドレスを作ったオースティン、トータルファッションとして完成されていたモンド。優勝はケンリーかオースティンに絞られるが、栄冠を手にしたのはオースティン。


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不評だった2名は、ロングスカートを合わせたスタイリングが酷評されたたジェレルと、忍者風のデザインで、アイデアはいいが出来映えが悪かったコステロ。結局、ジェレルが脱落となる。




みなさん、こんにちは!


今回でジェレルが脱落し、ついにデザイナーが4人に絞られました。民族調のデザインにアーバンな感覚を組み合わせていたジェレル。初回から頭角を現していましたが、インパクトの強いデザインは時に低評価を得ることも。しかし、自身のクリエイティビティを貫く姿はいつもパワフルで、他のデザイナーにも刺激を与えていましたね。残った4人は「やはり」と思えるデザイナーばかり。残り3回でどんな作品を見せてくれるのでしょうか。


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さて、そんな今回は「テクノロジーを駆使したファッション」がテーマでした。“ライティングの技術を使って、ブラックライトの中で映えるアヴァンギャルドな服を作る”なんて、とっても斬新な課題! ファッション界では年々ハイテク素材が増え注目も高まっているので、そんなトレンドを意識したテーマなのでしょう。


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とはいえ、ライトや蛍光素材を駆使しての作品作りは大変そう。通常のライトとブラックライトの両方の見え方を考えながら、アバンギャルドなデザインに仕上げなくてはいけません。ともすると“やり過ぎ”になりがちな素材だけに、足し算と引き算のバランスが問われそうです。


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そんななか、好評だったのがケンリーとオースティンとモンド。それぞれテイストは異なるものの、うまく素材を取り入れていましたね。なかでもケンリーは光るテープを使ったチェック柄ドレスと格子状のトップスが最高にクール。フューチャリスティックかつポップな世界観が、リュック・ベッソン監督の映画『フィフス・エレメント』を彷彿とさせていました。前回からひと皮むけ、新境地を切り開いたケンリー。きゃぴきゃぴしたテンションが個人的に苦手でしたが、彼女のクリエイティビティはなかなか奥深く、今後も期待が持てそうです。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したオースティンの作品の注目ポイント


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優勝したデザインはファレル・ウィリアムスがプロデュースするアーティストが着る、という目玉特典があったので、てっきりケンリーかモンドの作品が選ばれると思っていました(いかにもポップディーバって感じですし)。しかし、まさかのオースティン!! 夜空の星をデザインに落とし込んだドレスは、ロマンティックで優雅! そしてとっても美しかった。青い電飾が肌を妖しい白肌にみせ、それがドレスの魅力を一層高めていたように思います。皆がエレクトロやテクノっぽいテイストに走った中、ひとりだけ優雅さやクチュールさを追求した彼。どんな課題にもいつも果敢にチャレンジし、自分を貫く姿は見る人に勇気を与えてくれますね。



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ モンドの作品

審査員に「モンドの作品には間違いがない」と言わせたほど、ここ数回絶好調のモンド。電飾と蛍光素材をライン状にデザインしたドレスは、ポップかつスポーティな雰囲気も漂わせていました。ハリのある生地を曲げて作ったバストも、“とんがりコーン”のようないかにもアバンギャルド! なバストではなくて個人的に好きです。私には到底着る勇気が持てませんが、クラブとかでクールに着こなしている女性がいたらファンになってしまいそう!

2013.12.29|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#8「国際デザイナーズ連合」

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デザイナーたちが集められたのは国際連合の本部。今回はあらかじめ選ばれた6カ国の国旗から各自1カ国を選び、その国の文化と旗からイメージを広げた服のデザイン。デザイナーたちは国連の敷地内にある芝生で、はためく加盟国の国旗に囲まれながらデザイン画を描く。予算は200ドル、作業期間は1日。


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セーシェルを選んだオースティンは、明るい原色の国旗に手こずってなかなか自分の美学を満足させるデザインを考えつけず、ワークルームに籠もりきりに。モンドは「国旗のままではダメだし、的を外すのもまずい」と今回のテーマの難しさを痛感。冒険して黒メインのドレスを作るが「国旗を反映していない」と言われるのではないかと審査員の反応が心配でたまらない。コステロは希望通りのギリシャをゲット。ギリシャのイメージでドレスに得意のドレーピングをほどこすも、他のデザイナーには「ミスコンドレスだ」と陰で思われている。インドを選んだジェレルはジョアンナに「民族衣装に見える」と言われ、にわかに不安に。ミラは自らのデザインの定番・グラフィックを前面に押し出し、黒と赤で半身頃ずつ丈の違う大胆なドレスに挑戦。チリのケンリーはラッフルのついたワンピースを作るが、その水玉プリントと50年代の形のドレスに「毎回同じ服だ」と思うデザイナーは多い。


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審査会当日。アメリカ国旗をモチーフにしたコレクションで知られるフランスのデザイナー、キャサリン・マランドリーノをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。




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好評だったのが、抑えを効かせながらもきちんとジャマイカと分かるドレスだったモンド、モダンで今のチリのオシャレな若者が着そうな楽しい服だったケンリー、ベルベットの青いリボンがやや不評ながらキレイなドレスを作ったコステロ。


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不評だったのが、苦闘がドレスに現れてしまい生地の選択も誤ったオースティン、ちぐはぐな印象がぬぐえずパプアニューギニアらしさも感じられなかったミラ、コスチューム的で作りも良くなかったジェレル。





優勝は今回もモンド、脱落はミラとなる。




みなさん、こんにちは!


回数を重ねるごとに精鋭デザイナーばかりとなり、審査も難しくなってきましたね。いつものプロジェクト・ランウェイなら高評価と低評価の作品がくっきりと別れますが、オールスターは低評価な作品にも良い点があったりして、またその逆もしかりで…なかなか甲乙つけがたいです。今回のテーマでは、そんな作品同士のせめぎ合いが感じられて、あらためてデザイナー達のレベルの高さを感じました。


「国の文化と旗からイメージを広げた服のデザイン」というテーマも、プロジェクト・ランウェイではお馴染みのご当地ネタ。しかし今回は国旗も絡めないといけないので、配色やモチーフのアレンジ力が問われます。もちろん直球のデザインはNG。その国を連想させながらいかに洗練させ、新しいイメージを打ち出せるかがカギとなってくるでしょう。


そんななかで高評価だったのが、モンド、ケンリー、コステロの3人。モンドとコステロはベスト3の常連ですが、ここに来てケンリーが頭角を現したのはちょっぴり意外な気がしませんでしたか?


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彼女のつくる作品はガーリー&レトロでいつも同じテイスト。ネックラインの詰まったディテールやミニドレスなど、似たようなアイテムばかりです。しかし今回は、彼女お得意のデザインがチリのプリミティブなイメージをブラッシュアップさせ、魅力的に見せていました。変形のドットとストライプ柄の組み合わせは、若々しさとモダンの象徴。あえてチリらしさにとらわれ過ぎないことで、道が開けたのでしょうね。ともあれ、アイザックからは「次からは違うテイストで」と釘を刺されたように、もうこの路線で勝負するのは難しそう。長らくお決まりのテイストだったので、今後はひと皮もふた皮もむける必要がありそうです。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したモンドの作品の注目ポイント


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前回に引き続き今回も安定のクオリティで、オールスター三回目の優勝を果たしたモンド。黒のタイトなロングドレスは一見シンプル過ぎる? と思われたものの、後ろ姿になるとグラフィカルなジャマイカカラーがお目見え。こういうサプライズ、着る人も見る人もワクワクさせますよね。生地のチョイスとフィット感もよく、ボディラインをグラマラスに演出していました。「髪型とヘッドラップが余計」と言われていましたが、手作りのヘッドアクセサリーでアクセントを出すのはモンドの得意技。ドレスのフロントが無装飾だった分、あってもいいのではないかと個人的に思いました。



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ジェレルの作品

「やり過ぎ、盛り込み過ぎ」「民族的過ぎる」と酷評され、ワースト3にまで入ってしまったジェレルの作品。でも、なぜか、なぜだか惹き付けられるんですよね…。確かにグリーンの布はでろ~んとしててやたらと主張してくるし完全にミスマッチ(国旗の色のために入れたと思いますが)。腕のラインはフィット感が悪くて、装飾が台無しです。しかし、モデルのフィッティングの際にちらりと見えたベースのミニドレスは、グラマラスで本当に素敵でした。インドのプリンセスのようなエレガントさもあって、美しくも可憐! だからこそ悔やまれてならいんですよね。なぜあのままに留めなかったのって。ベースのドレスだけならパーティシーズンにマストバイの一着になったはず!

2013.12.22|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#7「ブロードウェイ・デビュー!?」

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デザイナーが向かったのはブロードウェイにあるサークル・イン・ザ・スクエア劇場。ステージで彼らを迎えたのはアンジェラと作曲家のスティーヴン・シュワルツ。今回のテーマはミュージカル「ゴッドスペル」のある登場人物に衣裳を作ることで、優勝者のデザインは実際の舞台で使用される上、パンフレットに略歴も載ると発表され、デザイナーたちは盛り上がる。登場人物の女性は人から金を巻き上げ、金持ちであることをひけらかすという設定で、舞台でその服に着替えるためセパレートでという条件付き。予算は200ドル、作業期間は1日。


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カーラはスッキリしたラインの服を狙うものの、ジョアンナのチェックで他のデザイナーに比べて冒険とイマジネーションが足りないと指摘され、一気に落ち込んで泣き出す。ブロードウェイでのデビューにワクワクのオースティンは、退廃的な高級感を愛するキャラクターとしてマリー・アントワネットをイメージして服作り。ケンリーはムードで見つけた錦織の生地をいたく気に入り、フレア付きのジャケットを作って「完璧だ」と悦に入る。モンドはモデルにフィッティングすると、重苦しく考え過ぎな服であることに気づき、モチベーションを下げてしまう。前回の酷評も精神的に響いているもよう。


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審査会当日。ブロードウェイの数々の作品で主役を務めるサットン・フォスターをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。





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好評だったのが、緑の生地の合わせ方と服のまとめ方がうまかったコステロ、手の込んだ作りでセクシーな服を作りキャラクターをよく理解していたモンド、インスピレーションがよく役者が生き生きしそうな服だったオースティン。


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不評だったのがまるでドラッグをやっているパーティーガールのような服で得意の幾何学模様をうまくいかせなかったミラ、いつもの自分を突き破ろうとしたものの惜しい点が多かったカーラ、ヴィンテージ感を出すことばかり狙って「金持ち女」という要素が出せなかったケンリー。



優勝はモンド、脱落はカーラとなる。




みなさん、こんにちは!


13人だったデザイナー陣が前回で7人になり、オールスター戦もいよいよ後半戦に突入しました。前回は有力デザイナーのラミが脱落。ベスト作品を多く生み出してきた彼だけに、衝撃が走りましたよね。実力派ばかりが残ったとはいえ、今後はテーマも審査もさらに厳しくなりそうです。


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さて、そんな後半戦の幕開けとなったのが、ミュージカル「ゴッドスペル」の登場人物の衣裳を作るテーマ。“人々から金を巻き上げ、お金持ちであることを引けらかす女性"って…かなりの強烈キャラ! でも個性的な分、衣裳もエキセントリックかつ大胆に攻められるもの。舞台でぱっと目を引きながら、ひと目でどんな役柄なのか訴えかけるデザインが必要です。しかも、ヴィンテージ感もキーワードなので、レトロな色柄やフォルムを上手に取り入れなくてはいけません。得意か不得意か、くっきり二手に分かれそうなこの課題。モダンなデザインやカジュアルウェアを得意とするデザイナーにはかなり不利だったでしょう。


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そんななか、今回も高評価だったのがコステロ、モンド、オースティンのベスト3常連組。彼らの作る作品は三者三様、それぞれの魅力が詰まっていますね。個人的にはオースティンの“退廃的な美を好む金持ち"という視点がツボ。皆、いかにも古着屋で売ってそうな60~70年代のスタイルを取り入れていたのに対し、フランス革命以前のマリー・アントワネットに着目するなんて! 深いVネックトップスに煌びやかなバルーンスカート、大ぶりのコスチュームジュエリーなど、インパクトの強いアイテムを着崩したようなラフなバランスで掛け合わせるのは、かなりの難易度です。


しかもランウェイで「着るものがなければオースティンの服を着ればいいじゃない!」なんてアントワネットの名台詞をギャグにしてみたりして、茶目っ気もたっぷり。ランウェイ・ファンのなかで彼が人気なのもうなずけます。突き抜けた個性派キャラなのに、誰よりも美を愛し、自分に厳しく、常に高みを目指そうとする。そんな彼から生まれる作品は、自ずと魅力的に輝くのでしょうね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したモンドの作品の注目ポイント


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今回は少々スランプ気味のモンドでしたが、見事苦境を乗り越え優勝に。ランウェイに登場した瞬間、素晴らしい作品に息をのみましたよね。ジャケットはゴールドのトリミングや羽根のあしらいがゴージャス。それでいてほんのり時代遅れの野暮ったさも感じさせて、金持ち×ヴィンテージ感というキーワードを絶妙に融合させていました。“父親から譲り受けたジャケットを装飾して着ている"という設定も面白かったですよね。歩くたびに波打つ優雅なドレスも素敵。アクの強い生地をミックスして、カオスな美しさを生んだのは圧巻です! モンドの底知れぬ才能が爆発した今回の作品。優勝候補間違いなしですね!



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ジェレルの作品

審査会でひとり“イチ抜けた"ジェレル。舞台には少々映えない色ですが、高級感があって仕上がりもとても良かった。レースやフェザーのトリム、ビジューのあしらいなど、装飾過剰気味なのに、全体的にすっきりとまとまっている点も高ポイント。ディテールに凝っているので、舞台というより映画の衣裳に使えそうですね。個人的には、オートクチュールコレクションに繰り出す富豪のマダムが思い起こされました。

2013.12.15|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#6「デザイン盗作疑惑!」

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今回のテーマは、週末の小旅行にピッタリのスポーティな服を作ること。デザイナーは春夏秋冬のいずれかの季節を割り当てられ、その季節に沿ったデザインをする。8人のデザイナーがいるので各季節2人ずつ。同じ季節の者同士が優劣を競う、タイマン勝負となる。春はオースティン対カーラ、夏はケンリー対モンド、秋はミラ対ラミ、冬はコステロ対ジェレルの対決だ。


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それぞれ対戦相手がどんなデザインをしているのか気にしつつ、作業を進める。そんな中、コステロが最初のデザインをやめ、ジェレルのデザインによく似た服を作り始めた。アイデアを盗まれたと感じたジェレルは面白くない。ワークルームに視察に来たジョアンナ・コールズにそれとなく訴える。ジョアンナはデザイナー達を集めて事情を聞くが、この件はお互い全力を出して 出来上がった服で判断しようということになる。


審査会当日。シンシア・ローリーをゲスト審査員に迎えてランウェイでショーが行われる。


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春の対決は、美しいパンツを作りながらもトップスがイマイチだったオースティンが負け。平凡ながら合格点の服を作ったカーラが勝利する。





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夏は、水玉のつなぎのショートパンツが好評だったケンリーが勝ち、母の誕生日に捧げるつもりでデザインしたモンドの服は50年代や80年代テイストがごちゃ混ぜだと酷評されてしまう。




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秋の対決は、ドレープや色合わせがうまくいかなかったラミが負け、実用的なケープを作ったミラが勝利する。






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注目の冬の対決は、デザインが似ていることが審査員の間でも話題に上る。アイデアを盗んだのかどうかはグレーゾーンのままだが、ジェレルに軍配が上がる。



最終的に優勝はジェレル。ワーストはラミとオースティンに絞られるが、ラミが脱落となる。




みなさん、こんにちは!


今回は週末の小旅行に向けたスポーティな服がテーマでした。旅先や季節に応じて服を選ぶのは、出発前の小さな楽しみ。普段と異なる場所に出かけるのですから、楽しさやリラックス感も感じられる服だとなお良いですよね。そんな小旅行の服を春夏秋冬、シーズンごとにイメージを膨らませて作るなんて、今回のテーマはとっても楽しそう! 自分ならどこに出かける服を思い浮かべるかな…なんて想像を巡らせながら見てしまいました。


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しかし、一筋縄でいかなかったのが今回の作業。ジェレルとコステロの間に持ち上がった盗作疑惑は、少々やっかいな話でした。確かにジェレルが先に作業していたし、それをコステロはチラ見していたように見えましたよね。盗作していないと言い張っても、無意識レベルで影響は受けていたはず。現場は、私たちがTVを通して見るよりもずっと狭い世界だったでしょうから(情報が制限されていますしね)、身近な物事から影響を受けて至極当たり前でしょう。それをあえて意識せず、自分のクリエイティビティを突き通すのが真のデザイナーと言えるのではないでしょうか。


思えばコステロは、デザインセンスや作業が感覚的に優れてはいますが、イマイチ軸がぶれがちで、良い時と悪い時の差が激しいように思われます。そんな不思議な危うさも彼の魅力ではあるのですが…同時に波乱を呼ぶことも。彼が登場していたシーズンでは、両面テープ疑惑とか、何かと問題も多かったですしね。ともあれ、今回の騒動が今後の作業に影を落とさなければ良いのですが。。良い意味でも悪い意味でも注目を集めがちな彼を今後も見守って行きましょう! しかし今回、ジェレルのプンスカ具合がすごく女っぽくて、それが何だか笑えました。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したジェレルの作品の注目ポイント


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盗作騒動のなか、自分のクリエイティビティを信じて突き進んだジェレルが見事優勝! モダンでリラックス感もあって小旅行にぴったりな着こなしでした。特に、たっぷりとしたコートはディテールに富んだ素晴らしい出来。レザーのトリムや柄×柄の掛け合わせなど、デザインのメリハリが効いていて、コレ一枚で主役になる一着でしたね。彼お得意のボヘミアンなテイストも感じられて、都会的なミックス感も絶妙でした。ベレー帽やミニスカートを合わせたスタイリングも可愛かった~。まさにウィンターリゾートに出かけるボヘミアンガールといった感じですね!



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ミラの作品

審査員からは「つまらないデザイン」「パンツのフィット感が悪い」とか色々言われていましたが、ミラの作品には女性のリアルが詰まっていて私はすごく好きでした。ケープは、ベージュと黒の取り合わせがシックながら立体的な形がモダンさも感じましたし、インナーの色で雰囲気が変わるのも魅力です。こういう何の変哲もないアイテムなのに程よくインパクトを加えてくれるデザインは、女性のワードローブで貴重なのでは? オフィスで働いた後、ケープをさっと羽織って週末のプチ旅行に颯爽と出かける…そんなモダンガールが実際にいそうですよね。

2013.12. 8|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#5「その服ください!」

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デザイナーたちが集められたのはセントラル・パーク。各自ミューズを見つけ、その人にインスパイアされたオシャレな服を作るよう言い渡される。しかも、そのミューズを説得して服を提供してもらわなければならない。デザイナーには各自150ドルが渡され、ミューズから服を買い上げ、残ったお金を使いムードで追加生地を買うよう指示される。作業期間は2日間。


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ミューズ探しに奔走するデザイナーたち。公園はカジュアルな服装の人々ばかりで、「どんな服が見つかるかも運、それを渡してもらえるかも別問題だ」とみな悪戦苦闘する。オースティンはアーティストのクールな女子を見つけ、ファンキーでパンク・グラムテイストな服を入手。モンドもサイケなプリントのワンピースを着た女子と交渉が成立する。カーラも男性を色仕掛け。アンソニーは愛嬌を発揮し、順調に服を入手。好みの男性を脱がせて喜びの声をあげる。


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ワークルームに戻り、作業を始める一同。モンドは、古着屋で服を買い込んでバラバラにしては構造を研究し服を作っていた経験が役に立つ、と自信たっぷり。一方コステロは、2連勝したプレッシャーもあいまってインスピレーションが浮かばず追い詰められていく。またジョアンナに「レースの敷物が浮かぶ」と言われ、焦って新たなデザインを作り上げる。アンソニーも「寄せ集めの生地で美しい物を作るのは得意ではない」と悩み、次々と服の形を変えてみる。ジェレルはジョアンナに、生地のミックスの仕方を心配されるが「絶妙だ」と不安はないもよう。


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審査会当日。「GQ」などにも登場しファッション界でも人気のホッケー選手、ショーン・エイヴリーをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。




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好評だったのが、仕立てにこだわりオシャレな女性の仕事服を作ったラミ、パンクロック調の服をうまくガーリーに仕上げたオースティン、ディテールにこだわったモダンな服を作ったモンド。


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不評だったのは、面白い服だったもののウエスト周りを出しすぎだと言われたジェレル、短すぎるショートパンツに構造もなっていない服を作ったコステロ、5割は提供の生地を使うことが条件だったにもかかわらずそれをクリアしていなかったアンソニー。


優勝はモンド、脱落はアンソニーとなる。




みなさん、こんにちは!


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今回のテーマは、ミューズにインスパイアされた服を作ることでした。セントラル・パークでミューズを見つけて、しかも服までもらって…なんて、結構勇気のいることですよね! でもそこはノリのいいデザイナー達。お気に入りの服をどんどんゲットしていく様は見ていて楽しいものでした。なかにはミューズというよりも、好みのメンズ探しになってた人もいましたが!


さて、デザイナーとミューズは切っても切り離せない関係。ジバンシィはオードリー・ヘップバーン、イヴ・サンローランはジュエリーデザイナーのルル・ドゥ・ラ・ファレーズ、カール・ラガーフェルドはフランス人女優、アナ・ムグラリス、アレキサンダー・マックイーンはケイト・モスetc… と、デザイナーにインスピレーションを与える存在はそのブランドを象徴するアイコンでもあります。ですから、今回のテーマでは自分自身のミューズを見つけて、どう形に表すかが焦点。しかもミューズが提供する服を使って…となると、リメイク技術も問われます。


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そんななか、素晴らしかったのがオースティンとモンド。ふたりとも自分をインスパイアさせる素敵なミューズと出会い、形にしていましたね。特にモンドは、得意のリメイク技を駆使して優勝まで獲得。あのジャケットは本当にクールでした! 個人的にはオースティンのコンセプトもお気に入り。「パンク・グラムテイストをクチュールで表現するわ」なんて、ワクワクするような言葉です。ノーカラーのショートジャケットにミニスカートの組み合わせは、ディテールとシルエットのバランスが絶妙。どことなくカール・ラガーフェルドの「シャネル」のコレクションを思い起こさせる(彼もロックテイストをエレガンスに高めたデザインが得意)感じでした。全盛期のデビット・ボウイのような髪型も最高でしたね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したモンドの作品の注目ポイント


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セントラル・パークで見つけたサイケなワンピースとワークジャケットが、こんなモダンな一着になるなんて! 彼は異なる柄や色、生地を組み合わせる天才ですね。サイケな柄を見事な幾何学模様に、ラフなワークジャケットを構築的なフォルムに…真逆の方向に持って行きながらも元々のミューズの着こなしも感じさせるなんて。モンドのリメイク技術、恐るべし! です。個人的にジャケットは今すぐにでも着たいほど好み! フィット感のあるミニドレスやハイウエストのワイドパンツに合わせて、シックに着こなしたいです。



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ カーラの作品

モンドの作品も、オースティンの作品も大好きですが、もうひとつ気になったのがカーラ。ケンリーに仕上げてもらうという曰く付きのため、最初は否定的な気分で見ていたものの、いざランウェイに登場してみると、あら、素敵。ワンショルダーのトップスにハイウエストのスリムパンツが大人のリゾートスタイルを彷彿させ、白のジレがフレッシュで都会的な気分をプラスしていました。ケンリーにやってもらったからか(?)フィット感が素晴らしく、スタイルもさらに良く見えましたよね。ケンリーとカーラの仲良し同盟が気になる所ではありますが、個人的にこの服がショップに並んでたら買っちゃうかな!

2013.12. 1|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#4「史上最短!勝負は6時間」

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今回のテーマは「テイスト」=「味」。ランウェイに集められたデザイナーたちは、ジェラートの屋台からそれぞれフレーバーを1つずつ選び、それにインスパイアされた服を作ることになる。今回、デザイナーたちの前に立ちはだかるのは時間。作業時間は「プロジェクト・ランウェイ」史上でも最も短い6時間との発表があり、デザイナーたちの間には衝撃が走る。


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焦りまくるデザイナーたちの中で、作業の早いコステロだけは余裕の表情。早々に形を決める。そんなコステロの服を見てジェレルは「チンパンジーでも作れる簡単な服だ」と批判する。サワーチェリー&ミルクを選んだミラは、いつもの白黒を封印し、赤と白の色遣いで新境地を目指す。
ジョアンナのチェックでエイプリルは、「短時間のため慣れている方向でデザインしている」と説明するが「斬新なファッションか」と問われてしまう。グリーンティーのアンソニーもクリエイティビティーが疑問視される。グレープフルーツのコステロは、淡い色を心配され目立つデザインにするようにと勧められる。


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刻々と迫る時間。ほぼ完成させたデザイナーもいれば、追い詰められていくデザイナーもおり、オースティンは自分の使いたかったミシンをカーラが使っている、と頭に血をのぼらせる。グルーガンでノリづけする者、ジッパーを付ける時間がないためモデルに服を着せて縫い付ける者など、ランウェイに間に合わせるためにワークルームはバタバタの状態に。


4

デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ、スーパーモデルのミランダ・カーをゲスト審査員に迎え、その日のうちにランウェイでショーが行われる。




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好評だったのはドレーピングが美しかったコステロ、フレーバーが一目で分かるカジュアルに着こなせるドレスを作ったミラ、マスクメロンをうまく表現しつつもセクシーなドレスに仕上げたモンド。


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不評だったのが攻めの姿勢を見せたものの完成度の低かったアンソニー、情熱的に服を説明するも発想そのままのつまらない服で形もマタニティーのようだったカーラ、思い切りが足りずまた仮装の服のようだったエイプリル。
優勝はコステロ、脱落はエイプリルとなる。




みなさん、こんにちは!


7

今回はジェラートのフレーバーにインスパイアされた服がテーマ。マダガスカルバニラやカイエンペッパー入りチョコレートなど、思わず食べたくなるようなフレーバーがたくさん登場しました。それを服で表現するなんて何て楽しいテーマなんでしょう! と、思いきや、作業時間が6時間という恐ろしくスパルタな条件も。作業中のデザイナー達、かなり荒れてましたね~。しかし6時間という短さだからこそ、自分の得意なディテールを詰め込むもの。デザイナー達の“テイスト"を知るためには良い条件だったのかもしれません。


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そんななか、健闘したのがコステロとモンド。コステロはなんと連続優勝の栄誉にも輝きました。テイストは異なるふたりですが、テーマのポイントを汲み取りつつ、自身のクリエイティビティーを存分に発揮する点は共通していますよね。程よく冒険しつつ、得意なテクニックを駆使。審査員もそんな彼らがお気に入りのようです。とはいえ強者が揃うオールスターなので、ベスト3入りをキープするのは難しいはず。アイデアを総動員してがんばってもらいたいです。


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さて、今回のテーマではゲストの豪華さも目を見張るものが! アメリカを代表する女性デザイナー、ダイアン・フォン・ファステンバーグに日本でも大人気のミランダ・カー。ダイアンは数年前の来日の際に話す機会がありましたが、今回登場した通り、実物もチャーミングな方。何気ない雑談にも相手を包み込むような温かさがあって、思わずすべてを委ねたくなる気持ちに。そんなカリスマティックなダイアンですから、デザイナー達も彼女に気に入ってもらいたい一心で頑張っていたようです。彼女のブランド「ダイアン・フォン・ファステンバーグ」は、鮮やかな色柄はもちろん、女性のボディラインを美しくみせるカッティングやシルエットに定評があるだけに、その点のチェックは厳しかったはず。ごちゃごちゃと盛り込むよりは、メリハリのあるデザインが好まれたようですね。


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そして相変わらずキュートだったミランダ・カー。今でこそ超有名モデルですが、なんと彼女、「プロジェクト・ランウェイ」第2シーズンのファイナル・ランウェイにモデルとして登場した過去が!(ダニエル・ヴォゾヴィックのコレクションのファーストルックに登場しています。ご興味あればぜひチェックを)今回はゲスト審査員&優勝作品を後日着用するという大役を担ってた彼女。デザイン云々よりも、自分本位でコメントしちゃうところがお茶目でしたね!


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したコステロの作品の注目ポイント


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最速の作業時間で優雅なロングドレスを作り上げたコステロ。歩くたびにふわりと広がるシルエットが、うっとりするほどドラマティックでした。あまりに大量の生地を使っただけに、ともすると巨大な巾着袋に見えそうですが、ドレープを駆使したデザインでメリハリのある仕上がりに。袖元のバルーン状のディテールもパンチが効いていましたね。しかし気になるのはやはり色。ミルキーで甘いベビーピンクはグレープフルーツとは少し異なるのかもしれません。グレープフルーツと言えば爽やかな黄色を思い起こすので、個人的にはシャンパンゴールドを使って欲しかったかな。。この色もピンクグレープフルーツと思えば悪くはないのですが!



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ジェレルの作品

白のドレスを作ったオースティンか迷ったのですが、やはり今回はジェレル! “森のフルーツ"というフレーバーからインスパイアされたドレスは、ボヘミアンライクなデザインがとってもキュート。ベリー系の色柄がフェミニンに主張して、モデルのエキゾチックな魅力を引き立てていました。ブラウンのテープ使いや前後差のある丈など、ディテールのバランスも絶妙。スエードのモカシンブーツを合わせてフェスに出かける女の子がイメージできますね!

2013.11.24|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(2)トラックバック(0)

#3「ミス・ピギーのカクテルドレス」

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今回のテーマは「華やかなカクテルドレス」。クライアントはマペットのミス・ピギーで、出演する新作映画「ザ・マペッツ」のプロモーション活動中に着る服を探しているという。幼い頃からマペッツの番組や映画を見てきた者たちが多く、またミス・ピギー本人が審査員で来てくれると聞いて、デザイナーたちは大興奮。予算は150ドル、作業期間は1日とされる。優勝者の服は、ミス・ピギーの体型に合わせて作り替えられると発表される。


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これまでミス・ピギーのために服を作ったそうそうたるブランドの名前を聞き、ミラは「マペットだからと言ってコスチュームっぽい服はNGだ」と60年代モッズ路線の直線を多用した自分らしいデザインを選択。ジョルダーナも凝った構造の服を作るデザイナーが多い中、自分らしく着ていて楽でフェミニンな服を制作するが、ジョアンナに「セレブに着やすさは二の次」と指摘される。一方で、ラミやオースティンやケンリーは、クライアントがマペットであるという点とキャラクターを考え、遊び心を重視する。


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今回は、デザイナーの使いたい小物類がかぶりがち。自分のデザインとミス・ピギーに合った小物を確保するため、「自分の小物が奪われた」と声を荒げる人がでる一幕も。しかし夜にホテルに帰れば、皆で集まりおしゃべりでストレスを発散。カーラは「小さな家族のようになってきた」とコメントする。


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審査会当日。衣裳デザイナーのエリック・デイマンとミス・ピギー本人をゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。





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好評だったのは、ピンクのジラフプリントの生地のチョイスにヒネリがあったケンリー、気の利いた水玉プリントで楽しいドレスを作りスタイリングも成功していたラミ、洗練された方向に持っていきながらもディテールを効かせてプレゼントのようなドレスを作ったコステロ。


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不評だったのが、生地と構造がちぐはぐで体を引き立てない大きなリボンのドレスのオースティン、ミス・ピギーに似合わないゴスっぽい服を作ったミラ、カワイイだけで地味なドレスになってしまったジョルダーナ。
優勝はコステロ、脱落はジョルダーナとなる。




みなさん、こんにちは!


今回はなんと、マペットキャラクター、ミス・ピギーに作るカクテルドレスがテーマでした。人間じゃないもの(生々しくてすいません)にドレスを作るなんて、かなり珍しい課題ですよね。


そんな中、やはりオースティンは他のデザイナーよりも突出していましたね。プレッシャーを感じながらも、気品漂う美しいドレスを作り上げました。キャラ立ちもしているし、作品はもちろん、これからの言動も気になるところです。


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アメリカのTV番組や映画で活躍するミス・ピギーは、子どもから大人まで大人気のキャラクター。日本でも映画『ザ・マペッツ』でご存知の方、多いのでは? しかし洋服をつくるとなると、「体型はどうなってるのかしら…」「裾はどこまで作ればいいの?」「中の人(手の人)はどうやって動かすんだろ…」なんて、夢のない事ばかりが頭をよぎってしまう私…。とはいえ、マペットに作るからこそ遊び心のあるデザインが楽しめるはず。夢を抱かせるような色やディテールに期待したいところです。


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そんななか、キャッチーで愛らしいドレスを作り上げたのがラミとケンリー。どちらもピンクの華やかな生地でミス・ピギーに似合いそうなファッショナブルなデザインに仕上げていましたね。ドリーミーなディテールも、子ども達に夢を与えそうです。特にラミは、ともすると安っぽくなりがちなピンクのドット柄をモダンに格上げ。全面に用いながらも嫌みな感じはまったくなく、動くたびに弾けるようなフリルが魅力を振りまいていました。ふんわりとした袖元やアシンメトリーな裾のフリル、パイピングなど、ポイントとなる部分を強調しつつ、その他はタイトに仕上げ、メリハリを出したのが勝因となったのかも。派手な総柄を上手に使えるデザイナーは希少なので、ぜひこの先も頑張って欲しいですね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したコステロの作品の注目ポイント


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前回もベスト2に残り好調続きのコステロ。ついにミス・ピギーのドレスで優勝を果たしました。実は個人的にラミが優勝すると思っていたので少々意外! でもラミのドレスよりも色味が落ち着いていてトレンド感もあるので、(公式プロフィールによると)「ヴォーグ」誌(Lサイズ専門)の編集者としてパリに暮らすミス・ピギーにはぴったりなのかもしれません。胸元の直線的なディテールやバックのファスナーなど、ほんのりエッジを効かせていたのも良かったですね。コステロがシーズン8に登場していた時は、スキルが足りない部分が多く見られましたが、オールスターではそれを覆す活躍ですね。トップ争いまで残れるでしょうか?



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ モンドの作品

メタリックなピンク色の生地でミニドレスを仕立てたモンド。前回に引き続き60年代ムードの作品に仕上げてきましたね。扱いが難しそうな生地をうまく用い、フィット感のあるシャープなシルエットにしたのはさすが。詰まった首もとやフレンチスリーブ、大きなボタンなど、60'sなディテールを散りばめつつ、裾部分のジグザグのカッティングで遊び心もプラスしていました。豊満なミス・ピギーが着るには少々きつそうですが、人間用のパーティドレスにはぴったり! おしゃれ心をかきたてる一着ですね。

2013.11.17|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#2「オペラ座の夜を制する者」

ランウェイに集められたデザイナーたち。今回のテーマのポイントは「ハイエンド・グラマー」でオペラ座の夜に出かける時に着ていくドレスだと発表される。制作費は350ドルと高額だが作業期間はたったの1日。普通なら長い時間をかけるクチュールに1日しか与えられず、デザイナーたちは恐れおののく。


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ムード・ファブリックに買い物に行くデザイナーたち。エイプリルが自分と同じ赤でドレスを作ろうとしているのを知ったコステロは、前回モップがかぶっていたのを思い出して急遽変更を決定。幸いにも黒でいい生地を見つける。


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ワークルームに戻り、作業開始。エイプリルは自分らしいドレスにしようと赤い生地を染めはじめ、他のデザイナーたちは「時間がないのに」とエイプリルの脱落を予想する。



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ジョアンナのチェック。クチュールが得意分野のオースティンは、みんなの期待と注目でナーバスになっていると告白。コステロはショルダーのファーと飾りを評価されるが、胸のカップは付けないと言いジョアンナを驚愕させる。プリント生地を選んだカーラはブライズメイドのドレスとどこで差をつけるか聞かれるが答えられず、自信を喪失。自称「自分を追い詰めるタイプ」で、自分の決断を疑い迷っているカーラをモンドやケンリーは心配する。
ホテルに戻ったデザイナーたちは、クチュールにたった1日しか作業期間がもらえないことに愚痴を言うのだった。


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ランウェイ当日。デザイナーのマーク・バッジェリーとジェームズ・ミシュカをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。好評だったのは、美しいドレーピングのアシンメトリーな白いドレスを作ったアンソニー、フレッシュだが慎み深さがあり「趣味がいい」オースティン、フェザーとジュエリー使いに加えジャージーをうまく扱ったコステロ。


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不評だったのは、赤い生地を黒で染めたのがオペラには不向きだったエイプリル、直感を信じずおばあちゃんの水着のようなボディスを作ったスイートP、プリントを使ったが個性のないシンプルなドレスだったカーラ。 優勝はオースティン、脱落はスイートPとなる。




みなさん、こんにちは!


第二回目のテーマは、オペラ座の夜に着るハイエンドなドレスでした。クチュールのドレスは三カ月から、長ければ一年かけて丁寧に作られることで知られていますが、それをたったの1日で作らないといけないなんて! 気が遠くなりそうですよね。ドレスの要であるドレーピングやボディスのフィッティング、装飾などのディテールは、クオリティが高いからこそハイエンドと呼べるもの。デザイナー達は時間がない中でも、丁寧に仕上げなくてはいけませんでした。


そんな中、やはりオースティンは他のデザイナーよりも突出していましたね。プレッシャーを感じながらも、気品漂う美しいドレスを作り上げました。キャラ立ちもしているし、作品はもちろん、これからの言動も気になるところです。


さて、洋服作りの真髄が詰まったクチュールドレスは、センスとテクニックがないと乗り越えられない課題です。特にオペラ座の夜に着ていくとなると社交界仕様のドレスが要求されるでしょう。エレガントでいて華があり、上品であることは基本として、やはりプロジェクト・ランウェイですからデザイナー自身のオリジナリティも重要となるはず。


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そんななか、私が特に印象に残ったのがコステロとモンドの作品。コステロは当初選んでいた赤の生地を急きょ替えて黒のドレスを作りましたが、ゴージャスな羽飾りや美しいドレープ、煌びやかなビジューベルトは黒だからこそ映えたのでしょうね。前身頃はちらりと胸元を見せ、バックは大胆に背中を露出するなど、肌見せのメリハリもドラマティックな雰囲気でした。彼はかなり腕を上げたようですね。シーズン8の頃よりもさらに洗練され、アイデアも豊富になったようです。


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そしてモンドも60年代をベースにしたフューチャリスティックなドレスが素晴らしかった。胸元のカッティングやバックのディテール、シャープなシルエット、トップに高さを出したヘアなどが、どことなく「ジバンシィ」をまとったオードリー・ヘップバーンを思い起こさせました。アポロ計画が盛んだった60年代は、人々の宇宙や未来への憧れが強まり、ファッションにも今までなかったようなモダンなカッティングやシルバー地、金属の素材が多用された年代です。今回のモンドのドレスもそんな60'sテイストを見事に表しながら、彼らしいエッジも効かせていました。最近のファッション業界も60年代がリバイバルしているため、彼のドレスは今の気分が感じられ、モード感も高かったように思います。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したオースティンの作品の注目ポイント


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クチュールデザイナーであるオースティンの真骨頂が見られた今回のドレス。ゴールド生地にふんわりと寄り添った黒のチュールが、ため息が出るほど美しかったですよね。リボンを這わせたようなウエストのデザインやチュールのバランスなど、ドレスの構造もとても良かった。歩くたびにふわりと優雅に動き、ギリシャ神話の女神のごとき神々しさでした。今度はぜひ彼のリアルクローズが見てみたいです。クチュールのテクニックがどう活かされるのか、興味深いですよね。



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ジョルダーナの作品

コステロとモンドの作品にも惹かれましたが、自分が着てみたいと思ったのはジョルダーナのドレス。ゴージャスでいてどことなく退廃的な20年代を感じさせるドレスでした。煌びやかなホルターネックにシアーな生地を組み合わせたボトム部分がさりげなく主張。淡いラベンダーカラーも繊細な女性らしさを表現していたように思います。丁度今年、映画『華麗なるギャツビー』が公開され、20年代テイストもブームになっているので、こんなドレスでデカダンなパーティにでも行ってみたいですね。

2013.11. 3|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(1)トラックバック(0)

#1「ベストvs.ベスト」

「プロジェクト・ランウェイ」のオールスター戦が初のシリーズで登場。歴代シリーズで人気だったデザイナーたちがニューヨークに再集結し、闘いを繰り広げる。


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13名のデザイナーたちが集められたのはニューヨークのショッピングセンター「ライムライト」。ホストのアンジェラ・リンドヴァルが登場し、ニーマン・マーカスにショップを出す権利や「マリ・クレール」でのゲスト編集者の地位など、通常のランウェイよりも豪華で総額50万ドルになるという賞品を発表。デザイナーたちは色めき立つ。新たな審査員ジョルジーナ・チャップマンとアイザック・ミズラヒも紹介され、デザイナーたちは彼らに「自分を表現する最近の作品」を披露。ホテルではヴァレンティノからのメッセージを見て感激する。


翌日、彼らが連れて行かれたのは99セントストア。第一回目のテーマはそこで売っている品物を使って服をデザインすること。ただしそれは前日披露した服にインスパイアされたものでなければならない。予算は100ドル、作業期間は一日。


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ワークルームに案内されたデザイナーたちは早速作業を開始する。このシーズンの指導役は「マリ・クレール」の編集長ジョアンナ・コールズ。ジョアンナはスイートPの布巾でできた服に「審査員を驚かせる要素がない」と警告。ジョルダーナの紙テープの服は「動きがある」と評価するが、モンドは「メキシコの張り子人形みたい」とバッサリ。そんなモンドはまだ戦闘モードに入れていないが、ジョアンナと話をして少しモチベーションを上げる。相変わらずの奇行ぶりで他のデザイナーを面食らわせているエリサだったが、ジョアンナも彼女の理論が理解できない様子。
オースティンはその夜の作業終了間近になって、グルーガンでドレスのフロントに穴を開けてしまったことに気づく。


審査会当日。ニーマン・マーカスのファッションディレクター、ケン・ダウニングをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。


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好評だったのは、ランドリーバッグを凝った構造で今のファッションで作り替えたラミ、モダンなエッジが効いた美しいブラックドレスを作ったモンド、トライバルで着やすいデザインだったジェレル。


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不評だったのは、材料のチョイスと仕立てもまずかったスイートP、余った時間でデザインを詰め込みすぎてしまったジョルダーナ、解説しなければ理解できない服を作ってしまったエリサ。
優勝はラミ、脱落はエリサとなる。




みなさん、こんにちは!


第9シーズンに引き続き、プロジェクト・ランウェイの新シリーズ、オールスター戦がスタートしました。このシリーズでもブログでのお付き合い、どうぞよろしくお願いします!


さて、ホストにアンジェラ・リンドヴァルを迎え、装いも新たに始まったオールスター戦。いつものプロジェクト・ランウェイに比べて、何もかもがゴージャスですよね! 優勝賞金や数々の豪華特典に加え、ワークルームやステイ先、ニーマン・マーカスの小物類などなど、すべてがリッチな感じ! さらには、デザイナー達に向けて巨匠デザイナー、ヴァレンティノからの激励メッセージまであったりして。やはり選ばれたデザイナーは待遇が違います(笑)。


個人的には「マリ・クレール」の編集長、ジョアンナ姐さんが指導役となったのがとっても楽しみ。ドライに核心に迫りながらも、時々真顔で面白いことを言う方なので、ティムとはまた違った指導をしてくれることでしょう。


してこのシリーズでは審査員も一新! ファッション界きっての美女、ジョルジーナ・チャップマンは、セレブのレッドカーペットドレスでお馴染みの「マルケッサ」の共同設立者。このブランドのドレスはドレーピングの美しさに定評があり、女性のボディラインを美しく、繊細にみせるデザインで有名です。私も自分の挙式用に「マルケッサ」のドレスを数着試着しましたが、流れるようなラインにレースやシフォンのディテールが軽やかに寄り添い、本当にため息が出るほど美しいのです。そんなドレスを生み出す彼女ですから、誰よりも美を見抜く審美眼とエレガントを愛する心を持っているはず。審査会での彼女の発言に注目です。


そしてもうひとりの審査員がアイザック・ミズラヒ! 80年代後半から90年代にかけて自身の名前を冠したブランドで名を馳せた彼。スタイリッシュで洗練されたデザインが多くの女性から愛されていました。98年に財政難でブランドを閉めたものの、その後はマルチタレントとして活躍。09年頃からまた自身のブランドを立ち上げ、第一線にカムバックしたようです。


私が彼を知ったのは、94年に公開された、アイザック・ミズラヒのコレクション準備を半年間追ったドキュメンタリー映画『アンジップト』が最初。当時スーパーモデルブームで、高校生だった私はナオミやリンダ、ケイト・モス見たさに見始めたものの、ゴージャスで美しくも、スピーディかつドライなファッション業界のあれこれを知ったのでした。さて、そんなアイザックはブランドを一度クローズ後、多くのブランドでアドバイザーなどを経験した経緯から、ファッションビジネスやマーケット事情、戦略にも精通しています。彼が出すアドバイスにも期待できそうですね。


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と、長くなりましたが、肝心のデザイナーについても少々触れたいところ。ランウェイ・ファンにはお馴染みの面々がたくさん登場しましたね! 近年のシーズンからは特に多く、第7シーズンからはモノトーンの女王・ミラ、愛すべきブラウンシュガー(自分でそう言ってた)・アンソニー! そして第8シーズンからはクールビューティのエイプリルに、ピュアボーイのマイケル・コステロ、そして柄ON柄の天才、モンド! 第8シーズンは特に感動的なシーズンだったので三人も選出されて嬉しい限りです。しかし、他のデザイナーも各シーズンでトップ争いしてきた強者ばかり。一瞬も気を抜けない戦いとなりそうです。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したラミの作品の注目ポイント


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最初に登場した彼の「自分を表現する最近の作品」は、まるで折り紙を折って重ねたような構築的なドレス。そこから想像を膨らませ、完成したのがランドリーバッグでツイードのように仕立てたスーツでした。丸みを帯びた立体的なフォルムをチェック柄で仕立てることで、直線と曲線のおもしろいニュアンスが出ていましたね。上半身のボリュームに反し、ボトムスをコンパクトにまとめていたのも良いバランス。99セントストアのアイテムをモードにまで高めていました。

2013.10.27|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)