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About プロジェクト・ランウェイについて

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RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。


S8#14「ファイナルランウェイ 後編」

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ファイナル・ランウェイを翌日に控えた朝、アンディ、グレッチェン、モンドの元にティムから手紙が。「顔を見て祝福したいと言っている友人たちがいる」とのことでパーソンズに向かうと、そこには第8シーズンのデザイナーたちが集結している。ランウェイ名物「同窓会」の始まり。


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ファイナル・スリーの映像を中心に、第8シーズンを振り返るメンバー&ハイジ&ティム。ピーチは「ゲイのファンがたくさんついた」と告白。オンエアで「嫌な女」のレッテルが貼られたグレッチェンは、「あれはテレビのための演技だ」と主張するものの同室だった女子たちからも嫌な女ぶりを暴露されるが、コステロやモンドにかばってもらう。モンドとコステロの確執から友情への関係の変化、爆笑シーン、思い出のシーンなどを映像で振り返る。「今回の優勝予想」も投げかけられるが、才能溢れる3人に、みな予想は難しいもよう。


同窓会が終わると、ファイナル・スリーは作業に戻り、最後のティム・チェックを受けて、フィッティング、ヘア&メイクの打ち合わせ。夜になると緊張の面持ちで寝に付くのだった。


ファイナル・ランウェイ当日。早朝から起き出してリンカーン・センターに向かった3人はファッションウィークのランウェイに圧倒されながらもショーの準備を開始。運命の時間が来ると、グレッチェン、アンディ、モンドの順番でショーが行われる。


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ジェシカ・シンプソンを迎え、パーソンズのランウェイでは最後の審査会。










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自分の受け継いだ伝統と生い立ちをテーマにしたアンディは、技術力は評価されながらもオリエンタリズムに片寄りすぎた点と、いつものアンディらしいモダンでエッジーな面が薄かったと評される。


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「雷鳴を駆け抜けて」というテーマでコンペの経験をインスピレーションにしたというグレッチェンは、前回の審査で受けたアドバイスを活かしてスタイリングを変えて高級感を出す。ターゲットの女性がよく分かり、ファッションの「今」に敏感な点が高評価。ただし、単調だったのではという指摘も受ける。


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自分が深く根ざすメキシコの文化をインスピレーションにしたモンド。相変わらずのプリント使いと色づかいが評価される。しかし一方で再びサーカスっぽい、コスチュームっぽいという指摘も。


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グレッチェンとモンドの一騎打ちとなり、グレッチェンを指示するマイケル&ニーナ、モンドを推すハイジ&ジェシカの間で熱い議論が交わされるが結局グレッチェンが第8シーズンの優勝者となるのだった。










みなさん、こんにちは!


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ついに! グレッチェンの優勝が決定しました! 一時は高飛車な態度や批判的な意見でデザイナーたちから反感を買った彼女。だけど、審査員やティムのアドバイスを聞き入れ、仲間たちと過ごした時間のなかで、デザイナーとしても人間としても成長しましたね。そしてファイナルランウェイで見せた最高のコレクション! 最後のルックが歩いてきた時は、何だか感慨深くて涙が溢れてきちゃいました。


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ニーナが審査会で言っていた通り、グレッチェンのコレクションは、今の女性のトレンドを掴んだリアルなアイテムばかり。軽やかでエアリーなシルエット、色柄のさりげないディテール、そしてモダンな小物の取り合わせ、すべてがバランスよくマッチし、洗練された現代女性を印象づけていました。何より、着心地の良さが見て取れるのもポイント。これは女性デザイナーならではの特徴と言えるでしょう。


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単なるリラックス感とは違い、ラフさの中にもシャープさを持ち合わせるのがここ数年のファッションの流れ。ふんわりとした緩やかな生地でもレザーなどのかっちりとした素材を合わせたり、カッティングやシルエットでぴりりと引き締めたり……そんなさりげないコントラストが旬のスタイルを生み出します。グレッチェンのコレクションは、まさにそのポイントをうまく掴んでいました。帽子やジュエリーの取り合わせも実に巧妙。ウェアと小物を自在に掛け合わせることで、洋服の世界感が2倍にも3倍にも膨らんでいく……おしゃれの真髄がコーディネートにあることを再認識させてくれました。


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一方で惜しくも二位となったモンド。個人的にファンだったので本当に残念。でも、あの審査会でのハイジ対ニーナのバトルは、モンドが優勝してもおかしくないクオリティだったことを証明していますよね。大きなドット柄で仕立てたロングドレスは、前衛アートを見ているようで本当に素晴らしかった。ヘッドピースやネックレスなどの装飾もショーをドラマティックに見せる重要なファクターだったと思います。まぁ、確かに、ニーナが言う通り色柄を盛り込み過ぎて幼さが感じられる作品だったのは否めないところ。しかしそこが洗練されてぐっと大人っぽく引き締まったら、彼のコレクションはさらなる高みへと登れることでしょう。


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そして残念ながら三位となったアンディ。やはり今回は、今までの女戦士モードからややトーンダウンし、小綺麗にまとめ過ぎた印象ですね。自信のルーツでもあるラオスをテーマに、素材やディテールにこだわったのは良いのですが、淡い色調を多用することでぼやけた雰囲気に。アドバイスで入れたと思われる柔らかで丸みのあるフォルムも、何だかぱっとしない。見る者にズキュンっと訴えかけてくるパンチにかけていました。


今回も三者三様、さまざまなコレクションを見せてくれました。クオリティもすごく高かった! 毎シーズン、デザイナーのレベルがどんどん上がっている気がします。


作品もさることながら、今シーズンで忘れちゃならないのがデザイナーたちの人間模様。今回、同窓会的なシーンもあって、懐かしい面々との再会も楽しめましたね。強烈キャラのカサノヴァ、きつくて恐いけど時々いい人なアイヴィー、癒しのおばちゃま・ピーチ、クールなお団子娘・エイプリル……印象に残った人が本当にたくさん! みんな、良い作品を作りたい、家族に認められたい、優勝してブランドを持ちたいetc..いろんな想いを抱えて、毎テーマに真正面から向き合ってきました。自分の力のなさに落ち込む夜もあったはず。だけど、それでも泣き笑いしながらがんばっていくのはファッションへの一途な想いがあってこそ。それは、どんな職業、仕事にも言えることだと思います。今シーズンを魅力的にしていたのは、そういった彼らの姿に共感を呼んだからでしょう。


第8シーズンが終わり、少々寂しいですが、また次のシーズンでゆかいなデザイナー達に出会えることを祈って。またこのコラムでお会いしましょう!





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2012.12.16|第8シーズン|コメント(1)トラックバック(0)

S8#13「ファイナルランウェイ 前編」

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最後に残った4人で、ファッションウィーク出場の3つの枠を争う。4人とも6週間で10着のコレクションを用意する。予算は9000ドル。いったんニューヨークを離れ、家に戻って作業する4人をティムが訪問する。



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最初に訪ねたのはハワイのアンディ。アンディは自分のルーツであるラオスからインスピレーションを得たコレクションにしようとしていた。だがラオス製の生地を取り寄せるのに時間がかかり、ファッションウィーク2週間前だというのにまだ1着も形になっておらず、あせる。






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次はカリフォルニアのマイケル・コステロ。彼は既に18着も作っていた。ティムは取捨選択をするようアドバイスする。コステロの両親は、彼が番組に出始める前はずっと「才能がない、諦めろ」と言い続けていたと言う。家族に力を証明するためにも、優勝を願うコステロだった。


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次はコロラドのモンド。メキシコの祭りやサーカスをモチーフに、得意のプリントを使ってデザインしていた。









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最後はオレゴンのグレッチェン。ウエスタンや民族調テイストのコレクションだが、ティムに「コスチュームっぽい」と警告される。









6週間が過ぎ、4人はニューヨークに戻ってくる。そして3人の出場者を決めるための最後の審査会が行われる。審査対象は3着。うち2着は自分のコレクションから選んだもので、もう1着はこれから2日間で製作。一同は予算300ドルで製作にかかる。


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審査会当日。各自3着のミニコレクションを披露。モンドの服はプリントや色使いが実にモンドらしいが、奇抜過ぎてふざけた服に受け取られる恐れがあると指摘される。








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アンディのコレクションは露出が多く不評。NYに来てから大急ぎで作った新作が一番出来がよかった。アンディは「まだ見せてないコレクションの中にいいものがある」と弁明するが、「それをなぜ今日見せない」と審査員に批判される。







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コステロはドレープの美しい服を披露。だが3着の色が全部同じだったため、「色が同じならコレクションといえる訳ではない」と批判される。









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グレッチェンは彼女らしいテイストのコレクションを見せるが、あまりにもカジュアルすぎてファッションウィークのショーのランウェイには物足りないと言われる。








それぞれ課題は残すものの、結局はモンド、アンディ、グレッチェンが合格。ファッションウィークに駒を進める。脱落したコステロは「家族になんて言えばいいんだ」と泣きじゃくるが、ティムに慰められ、元気を取り戻して他のデザイナー達を励ます。





みなさん、こんにちは!


今回でついにファイナルランウェイ出場者が決定しました! モンド、アンディ、グレッチェン、おめでとう~! 初回から豊かな才能を見せてきた3人ですから、ファイナルに出場するのも予想できましたよね。


一方でコステロ……あの落ち込み方は痛々しい限り。自分なりに努力しながら突き進んできただけに、ファイナルに選ばれる可能性も少なくなかったはず。しかし、テイストが一辺倒のコレクションはクリエイティビティの限界を感じさせました。家族に認められたい一心だったでようですが、また新たなチャンスが舞い込むことを祈りたいですね。


さて今回、ティムが各デザイナーの家をまわったことで、彼らのルーツを知ることができました。エッジの効いたスタイルが得意なアンディが、あんな緑豊かなオアフ島で暮らしていたなんて! モンドのポップなデザインセンスはメキシコ系の家系から来るものだったんですね。グレッチェンのママは、彼女同様おしゃれなセンスの持ち主! 彼らのデザインは彼らのルーツに根ざしているもの…改めてそれを実感することができました。


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審査で見せたデザイナーたちの作品も、そんなルーツを投影した仕上がり。特に印象的だったのがモンドの作品。お得意の柄×柄や遊び心ある色使いはもちろん、トータルのスタイリング術もパーフェクトでした。ヘッドピースからベルト、バッグにブーツまで、すべてがインパクトあるデザインなのに長さや丈、サイズ感などで絶妙に調和。この微妙なバランス感は彼ならではの才能ですよね。ポップなミックススタイルは、メキシコのカーニバルを思わせるプレイフルなムード。こんなの着ていたら、気持ちまでワクワクさせてくれそうです。


いよいよ次回に迫ったファイナルランウェイ。3人のデザイナーたちのすべての作品を見れるのがとっても楽しみですね!





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2012.12. 9|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#12「ニューヨークに想いを込めて」

ファイナル・ファイブまで絞られた審査会の直後、デザイナーたちは再びランウェイに集められる。ハイジからのサプライズで「ニューヨークでも指折りの場所に行ってくつろいでもらう」と言われ、いつもの「ひねり」が入るパターンかと身構えるものの、通されたのはホテルのスイート。デザイナーたちはしばしそこで語り合い、リフレッシュする。


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ブルームバーグ・ニューヨーク市長が発表した今回のテーマは、ニューヨークのランドマークを好きに選び、それをインスピレーションにしてデザインした服。予算は5百ドル、作業期間は2日。








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ブルックリン橋を選んだモンドは緑のスパンコールの生地を使うつもりだったが扱いに困り、結局モノクロの生地のみで進めることに。









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コステロは自由の女神。構造的なドレスを狙うが、ティムに出来を否定されてパニック状態に。審査会前日の押し迫った時間にシュラッグを作り出すがそれも翌日ボツにする。








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エイプリルはブルックリン橋を選ぶ。色を足せとティムにアドバイスされるが出来上がったのは黒いドレス。









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アンディはセントラル・パーク。リトル・ブラックドレスを作り「中国の娼婦のようになってしまった」と嘆くがモデルに着せてみるとセクシーで自信を取り戻す。




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グレッチェンはロウワー・イーストサイドを選び、自分がターゲットとするような女性たちのために服をデザイン。





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第4シーズン優勝者のクリスチャン・シリアーノを迎え、審査会が行われる。好評だったのが、今までにない構造的でモノクロの服を作って勝負に出たモンド。誰もが見とれる美しいドレスを作ったコステロ。アンディは作りの美しいドレスだが「女戦士」の路線しかないのではと懸念される。






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不評だったのが、疲労からか勢いをなくしオシャレな服が作れなかったグレッチェン、何度も見せた黒いドレスのバージョン違いをまた作ったと評されたエイプリル。








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エイプリルが脱落となる。残り4人はファッション・ウィークに向けてコレクションの準備をするが実際にファイナリストとして出場できるのはこのうち3人だけだと言い渡される。










みなさん、こんにちは!


今回のテーマは、ニューヨークがインスピレーションの服。最後の作品制作らしいスケールの大きなテーマでしたね。いやはやそれにしても、あと2回で優勝者が決まってしまうなんて……なんだか寂しい感じ。今シーズンは人物模様が濃かったので特に思い入れが強く、優勝への道のりも一層感慨深いものとなりそう。


そんななか、今回のテーマで勝ち残ったのがモンド、コステロ、アンディ、グレッチェンの4人。テーマ優勝数回の実力派がやはり残りましたね。正直、コステロはときどき「???」な作品があったので選ばれたのにはびっくりですが、彼の未知数の才能が買われたのでしょう。現に素敵な作品も数多く作ってきましたもんね。


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今回はニューヨークがお題目ということで、モダン&スタイリッシュな作品が多かったのが印象的。ダークトーンを基調に素材やカッティングで軽やかさとエッジを出していました。特に印象的だったのがアンディの作品。マット×シャイニーな生地の取り合わせが絶妙! 黒のさりげないコントラストが洗練された印象を呼び、エッジィなリトルブラックドレスに仕上がっていました。「女戦士」風な印象は拭えないものの、映画『マトリックス』の世界感のような、フューチャリスティックな魅力が備わっていましたね。


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そして、私的に大好きなのがモンドの作品。ツイードや千鳥格子柄のウールといったスーツにも使われそうな素材を用い、高級感のある一着に仕上げていました。ひとつひとつの柄、素材を幾何学的に組み合わせることでクラシカルな生地がぐっとモダンな印象に。ネックラインに配したパテントっぽい生地もスタイリッシュなアクセントになっていました。さらにスタイリングもユニーク! モノトーンのスカーフでヘッドバンドを配し、ストリートっぽいアバンギャルドさをプラス。審査員のクリスチャン・シリアーノからは「イマイチ」と評されるも、このセンスはモンドならでは。エレガントでモダンなアイテムも、どこか自己流のエッジを加え、いい意味でハズシてくる……まるで気取り過ぎることが彼の中でOUTのような、常にファッションに対してチャレンジし続ける彼のスピリットを感じられます。


さて、大詰めとなってきたプロジェクトランウェイ。優勝は誰の手に!? 次回はファイナルランウェイに出場する3名が決まります。ドキドキの展開を見守りましょう!





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2012.12. 2|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#11「激辛!ハイジ・チェック」

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今回はモデルを強制的に変更させられる。優勝者のモンドから順にモデルを選んでいき、それまでモンドが組んでいたイエンは誰にも選ばれず脱落。テーマはハイジから発表される。ハイジとニューバランスがコラボしたアクティブウェアのブランド用にデザインすること。ベースとなる生地はハイジから支給される。この分野を得意とするグレッチェンやアンディは乗り気だが、スポーツウェアが苦手なクリストファーは渋い顔。また、ハイジのブランドはモノトーン無地を基調にしているため、プリントを得意とするモンドも苦手意識を持つ。


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ハイジがワークルームに視察に来る。ハイジにきつい事を言われたモンドはつい反発。ハイジのコレクションラインから逸脱しすぎてそれを指摘されたグレッチェンも、かたくなな態度を取る。


ここでテーマの変更が発表される。追加で2着製作するのだ。作業期間は1日延長、助手も与えられる。助っ人として登場したのは脱落したデザイナー達。再会を喜ぶ者もいるが、マイケル・コステロは「僕を嫌ってた連中が戻ってきた」と嫌がる。


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助っ人も加わって作業は進む。そこでアイヴィーが爆弾発言。コステロがジャクリーン・ケネディのテーマの時にドレスに両面テープを使ってズルしたというのだ。コステロの言い分は、あれはモデルのレンカがバストアップのために使っただけだと言う。険悪な雰囲気になるアイヴィーとコステロ。騒ぎを聞きつけたティムが登場し、審査員もティムも不審な物は目にしていないし、数多くあるカメラにも不正行為を示すものは映っていない、よってこの件は取りざたしない、と告げる。


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審査会で各自3着を披露。好評だったのは、自分の不得意分野でも持ち味を出してきたモンド、パワフルな服を作ったエイプリル、ハイジのブランドにマッチしたグラフィックなリラックスウェアを作ったアンディ。







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不評だったのはハイジのコレクションからかけ離れたコステロ、やり過ぎて失敗したグレッチェン、つまらないチープな服になってしまったクリストファー。最終的に優勝はアンディ、脱落はクリストファーとなる。










みなさん、こんにちは!


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ついに、残ったデザイナーは6人に! この中からNYコレクションで作品を発表して、栄冠を手にする人が現れるんですね~。助っ人登場&まさかのアイヴィー大胆発言があったりで今回も波乱の様子でしたが、最後が近づくにつれ、デザイナーへの期待度もますます高まっていきます!


さて、そんな中で今回のテーマは、ハイジとニューバランスがコラボしたアクティブウェアブランドのデザイン。セレブとブランドがタッグを組んで商品を生み出すのはよくあるパターンですが、今回はスポーツブランドとのコラボ商品。ファッショナブルであるのはもちろんのこと、機能性と着心地も重視しなくてはいけません。4人の子をもつビジネスウーマンのハイジが提案することから、ターゲットは子どもを持つ若い主婦や、アクティブなアラフォー、アラサー女性。彼女達のライフスタイルを想像し、それにマッチするアイテムに仕上げる必要があります。


10年ほど前から活発化しているスポーツブランドとファッションデザイナーのコラボ企画。アディダスはステラ・マッカートニー、プーマはアレキサンダー・マックィーンやフセイン・チャラヤンなどとタッグを組み、新たなアクティブウェアの提案をしてきました。こちらを例に挙げると、どの商品も、ハイエンドなデザイン×スポーツブランドが持つ多種多様な機能性素材の融合がポイントです。実際にスポーツシーンで使える本格的なウェアも多いのですが、大半はデイリーに役立つウェアラブルなアイテムが中心。どれも、吸水・速乾性、保温性といった機能性素材の特性とスポーツウェアのノウハウが取り入れられているので、一般的なカジュアルウェアよりも遥かに計算された仕上がりです。


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今回のテーマでは、ベースとなる生地はハイジから支給されました。特に機能性素材というわけではないようですが、見るからに伸縮性の効いた肌ざわりの良い生地のよう。スポーツの後や、犬の散歩、子どもの送り迎えなど、ラフなプライベートシーンでまといたい、リラックス感ある質感でした。この生地をベースにし、活かすことが、今回のテーマの一番の重要ポイントだったように思います。ブランドイメージへの統一性と、一般女性が広く買い求める“アクティブウェア”という点からしてもマストなはず。


しかし、無地でモノトーンというシンプルさゆえデザインで暴走しがちになり、“アクティブウェア”とはかけ離れたアイテムにもなる危険もはらんでいます。今回のテーマでは、いかに自身のデザイン性を活かしつつ、引き算を取り入れるかが明暗を分けたのではないでしょうか。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。


☆ アンディの作品の注目ポイント


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白×黒のコントラストで、スポーティかつモダンなウェアを生み出したアンディ。変形ボーダーのような柄や異素材とのミックスなど、デザイン性の高いディテールをさらりと取り入れ、大人の女性が着たくなる上質なウェアへと仕上げていました。なかでも、肩がルーズに落ちたワンピースが個人的に大好きな一着。身頃やショルダーにあしらった柄のバランスが絶妙で、ジム帰りなどのラフなシーンでまとったらこの上なくおしゃれな着こなしができそう。モード感と力の抜け具合がパーフェクトです!





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2012.11.25|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#10「プリントに映る人生」

今回は先シーズンに好評だったテーマが復活。ワークルームに向かったデザイナーたちが目にしたのはパソコンに映し出されている自分たちの子供の頃の写真。彼らは人生に大きく影響を与えた大事な瞬間をインスピレーションにして、服に使用する生地からデザインするよう申し渡される。


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生地をデザインしながら、皆それぞれの家族に思いを馳せているもよう。追加生地を買い、ワークルームに戻ってきたデザイナーたちは作業を始めようとするが、そこでティムからサプライズが。メンバーそれぞれの母親やパートナーが会いに来ていたのだ。久しぶりに家族に会えた喜びで泣き出す者も多い。その日は一旦作業が中止とされ、みな家族と思い思いの時をすごすのだった。



翌日、作業が再開されるがアンディは余韻から抜けられず自分らしさが発揮できない。エイプリルはティムのアドバイスに従って、感情を切り離してデザインすることを意識しはじめる。構造的な服にしたヴァレリーは「盛り込み過ぎるな」とティムに警告される。HIV陽性を意味する「+」マークをプリントに配したモンドは、インタビューで人に心を開けず家族に自分の状況を秘密にしているつらい気持ちを語るが、ティムや他のデザイナーには言い出せないでいた。


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審査会当日。デザイナーのレイチェル・ロイをゲストに迎えて審査が行われる。好評だったのが、プリントのアイデアと使い方が絶妙と評されたエイプリル、そしてランウェイで自らがhiv陽性であることを告白し、その思い入れがありながらも喜びに溢れたプリントを作ってデザインも秀逸だったモンド。





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不評だったのが、生地のデザインはよかったものの精神的に不安定だったことが如実に出てしまったアンディ、プリントが不評の上に服の組み立ても良くなかったヴァレリー、記憶に残らないつまらない服を作ってしまったクリストファー。








優勝はまたしてもモンド。脱落はヴァレリーとなる。





みなさん、こんにちは!


プロジェクト・ランウェイで今回ほど号泣した回はありませんでした。


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ひとりひとりが歩んで来た道のりにたくさんの喜びと悲しみがあり、多くの岐路を乗り越え、今この瞬間のデザイン製作に結びついている……そんなことを改めて実感した回です。まさにタイトル通り、プリント生地のデザインは、人生を映しとる奥深いテーマでしたね。






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今回、このプリント製作に“人生"というテーマ性を持たせたのは、デザイナー達それぞれの個性が際立ち、なおかつ皆、心の内側の感情を豊かに表し、課題に真正面から取り組んで来たからでしょう。強いようで傷つきやすく、些細なことで落ち込み、だけど前に向かって進んでいく。小さな猜疑心や疑惑を生みながらも、自分の信じるものを表現し、より良いものを作り上げる努力を惜しまない。そんな彼らの姿が、プロジェクト・ランウェイを一層ドラマティックにしているのだと思います。


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今回は大変勇気のいる告白をモンドがしましたね。あの美しいプラスマークの奥に、彼が抱える大きな問題が込められていたなんて。。。
ショッキングなことながら、なぜだかあのプリントにはそれだけではない魅力も感じるのです。HIV陽性という重過ぎる影を抱えながらも、それでも人生は美しく、生きるべき価値がある、そんな彼の内なる想いが深い“JOY(喜び)"となってプリントに表れていたように思うのです。それは、彼と同じように困難な問題を抱える人々に勇気を与えたことでしょう。


ファッションは、トレンドや流行などの言葉でひとくくりにされがちで、マーケット性を重視するあまり画一的になる側面も持っています。しかし、やはりファッションの真に意味するところは、纏うことによって生まれる喜びや自信、安らぎ、自分らしさの解放であると思うのです。それがあらゆるシーンの立役者となり、さらに人生を色濃く彩っていく……。心との結びつきに密接であるが故に、私たちはファッションに魅せられるのでしょうね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。


☆ モンドの作品の注目ポイント


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今回は問答無用でモンドの優勝でしたね(シャレじゃありませんよ)。彼持ち前の柄×柄の美しさはさることながら、スタイリングも絶妙でした。個人的に注目したのは、ふんわりとしたドレープのトップスとフィットしたパンツのコントラスト。シフォンのようなやわらかなトップスが女性らしいやさしさを表現し、スーパーハイウエストのパンツがシャープなエッジを加え、全体的に洗練された雰囲気に仕上がっていたと思います。コンパクトサイズのライダースジャケットも好バランス。とんがったディテールを際立てながら、形やディテール、サイジングの足し算引き算で美しいスタイルにまとめあげる。。。天性の才能を感じます!





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2012.11.18|第8シーズン|コメント(1)トラックバック(0)

S8#9「走れ!泣いてる暇はない!」

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今回の課題はロレアル・パリのコリエー・ストロングから発表される。テーマは、ロレアル・パリの広告に使用するハイファッション。ロレアルのアイシャドウからインスピレーションを得てデザインすること。優勝特典は賞金2万ドルと、広告のマリ・クレールへの掲載。ビッグな特典に、デザイナー達は俄然やる気を出す。


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各自、アイシャドウの5つの質感「メタリック」「クリスタル」「ブライト」「マット」「ベルベット」から1つ選びデザインする。作業期間は2日間。時間はあるのだが、皆作業が順調とは言えない。モンドはせっかく作った服がモデルのサイズに合わずやり直し。1日分の作業がムダとなる。


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翌日、ティムが例によってサプライズを告げる。ハイファッションと対になるレディメイドの服も作れという指示だ。デザイナー達は時間との戦いを強いられる。ヴァレリーは自分が作った服が気に入らず、2日分の作業がムダになったと言ってトイレで泣く。女子達が様子を見に行くが、アイヴィーは「みんな同じなのにヴァレリーはグチが多い」と切り捨てる。


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審査会当日。ファッションデザイナーのナイーム・カーンをゲストに迎えて審査が行われる。好評だったのは、ベルベットの質感を生かしてボヘミアン風の服を作り上げたグレッチェン、凝ったディテールのヴィジョンのハッキリした服を作り上げたアンディ、万華鏡をイメージしてグラフィックなドレスを作り上げたモンド。





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不評だったのは、海をイメージした青いドレスの表現が稚拙になってしまったアイヴィー、オードリー・ヘップバーン風を狙ったが失敗したヴァレリー。裾の長すぎるドレスがコスチュームっぽかったコステロ。


ワーストは、時間がなくて十分な作品を仕上げられなかったアイヴィーとヴァレリーに絞られる。結局アイヴィーが脱落。ヴァレリーは脱落を覚悟していただけに「自分が落ちるべきだった」と言う。



優勝はモンド。賞金をゲットし、広告写真の撮影にも参加する。





みなさん、こんにちは!


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今回は初めての賞金チャレンジ! 2万ドルを前に、皆やる気満々でしたよね。ハイファッションというテーマも自分のクリエイティビティをアピールするのにぴったりでした。




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一方、またもや制作途中で“ハイファッションと対になるレディメイドの服”のサプライズテーマが追加されました。前シーズンにも“シグネチャーコレクションとなる作品とその廉価版”のテーマがありましたが、作品としてのファッションと、リアルクローズとしてのファッションを対比させることは、デザイナーとしての幅広い感性と技術力をチェックするのに良いテーマです。



毎シーズン、ブランドがコレクションを発表する時も、そのシーズンを代表する作品は、テーマ性を重視する上でややリアルクローズとはかけ離れるもの。そういったアイテムは実際に店舗に並ぶ頃には、より着やすく改良されていたりするものです。


ハイファッションとは得てしてリアルクローズとは相反します。しかしファッションビジネスという点からすると、リアルクローズとなるレディメイド、いわゆる既製服に落とし込むまなければマーケットが広がらないのも事実。最先端のトレンドはそうしていくつかの咀嚼を繰り返されることで、多くの人々に愛されるファッションとなっていくのです。


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今回は、その“咀嚼”する技術力が試された回でもありました。私が個人的に注目したのはアンディ。女戦士をイメージした彼の作品は、まさにモードそのもの。凝ったディテールを大胆に組み合わせ、それをバランスよくスタイリングしていましたね。メイクとのマッチングもよく、まさにハイファッションを象徴していました。その一方でレディメイドでは、女戦士のハードな素材使いを活かしながら、シックなリトルブラックドレスに。モード感と着やすさを両立していて、なおかつ女性を美しく見せる仕上がりは、おしゃれ好きなら誰もが欲しがることでしょう。ただ、広告にするとなると両作品とも、少々ダーク過ぎるのかもしれません。そこがトップ3に残りながらもぎりぎりで優勝できなかった点なのでしょうね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。


☆ モンドの作品の注目ポイント


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前回に引き続き今回もモンドの優勝! 彼、絶好調ですね。今回も得意技である柄と柄の組み合わせが炸裂した作品でした。万華鏡をイメージしたという鮮やかな色使いは、黒をベースにすることで一層映える仕上がりに。ボーダー柄に合わせて、直線的なカッティングを組み合わせたのもポイントが高かったです。そしてレディメイドでは、ハイファッションの作品のボーダー柄をあしらいグラマラスなミニドレスを作り上げていました。V字に配したボーダーが美しいボディラインを演出し、洗練された印象に。デザインがリンクしていながら異なる表情を持つふたつのアイテム。テーマ性にマッチし、なおかつロレアルの広告に最適な華やかさもありました。





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2012.11.11|第8シーズン|コメント(1)トラックバック(0)

S8#8「古き良きアメリカン・スタイル」

ハイジに「過去に目を向けてもらう」と言われてデザイナーたちが向かったのは写真スタジオ。そこにティムが用意していたのはジャクリーン・ケネディの写真だった。今回はジャクリーン・ケネディをインスピレーションにして自分たちなりのアメリカン・カジュアルウェアをデザインすることがテーマ。予算は150ドル、作業期間は1日間と言い渡される。


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アジアのエッセンスを取り込んだデザインをしているアンディは「アメリカの」カジュアルウェアに先行き不安。しかし「ジャクリーンは失敗を恐れず冒険した」と自分を励まし、攻めの姿勢でいくことに。南北戦争時代っぽい服だと懸念されているドラモンドの服は、ティムにも「アニーよ銃を取れ」だと言われ、彼のパニック状態には追い打ちがかかる。





審査会当日の朝、突然ティムがワークルームに登場。何かあると踏んだデザイナーたちの予想通り、ティムから「本日は審査会を行わず、もう1日与える代わりにアウターを作れ」とお達しがある。作っていた服が不安だった者たちは猶予に喜ぶが、すでにジャケットを作っていたヴァレリーは「これにさらなるアウターを重ねるのは難しい」と悩むはめに。さらなる150ドルの予算が与えられ、デザイナーたちは買い物をしてアウターの制作にとりかかるのだった。


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審査会当日、女優のジャニュアリー・ジョーンズを迎え、ランウェイでショーが行われる。
好評だったのが、シュラッグが不評ながらも美しいフィット感とシルエットのドレスを作ったクリストファー、派手な色と柄を大胆に使いながらもエレガントに仕上げたモンド。構築的で洗練された服を作ったアイヴィー。





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不評だったのが、仕立てもイマジネーションもない退屈な服と評されたヴァレリー、的外れなパンツにスタイリングも失敗だったアンディ、女性の体を引き立てない悲しい服になってしまったドラモンド。







優勝はモンド。脱落はドラモンドとなる。





みなさん、こんにちは!


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今回は“自分たちなりのアメリカンカジュアル”がテーマ。前回、前々回に比べ、波乱の様子はみられなかったものの、残り一日でのアウター制作はきつそうでしたよね。特にヴァレリーはすでにアウターを作っていたのでかなり苦戦。なんとかベストを作ってみたものの、そのせいでワースト入りに……。追加課題に翻弄され、なんだか可哀想でした。




さて、日本人にも広く愛されている“アメカジスタイル”。代表的なアイテムと言えば、デニム、ネルシャツ、ダンガリーシャツ、スウェット、チノパンといったところでしょうか。古くはネイティブアメリカンの民族衣装から始まり、工業が盛んになった時代には労働者たちの作業着、さらにはアイビーリーグの学生ファッションまで、さまざまな時代の変容を経て今のアメカジスタイルがあるのは知られているところです。基本的に動きやすく、丈夫な素材を用いているのも特徴的。


今回のテーマでは、そんなアメカジを自分たちなりの解釈で作らなくてはいけませんでした。イメージとするのは、あのジャクリーン・ケネディ。ファッションアイコンとして今もなお人気を集める彼女のスタイルは、洗練されていながらもモダンなエッセンスが香り立つ装い。


彼女のファッションに対する想いは相当だったそうで、元来、アメリカのファーストレディは本国のファッションブランドを身につけるのが通例だったところを、彼女はアメリカンブランドをあまり好まず、クリスチャン・ディオールやシャネルを好んで纏っていたとか。出費も相当だったようです。しかし、メディアからバッシングされようとも、出費が嵩もうとも、自分のファッションスタイルを貫く姿は、ある意味突き抜けていますよね。だからこそ、いまもなおファッションアイコンとして支持され続けるのでしょう。


私は個人的に、晩年の彼女の着こなしが好きです。ケネディ、オナシスと、ふたりの伴侶を見送った後、出版社で編集者として活躍していた彼女。何度か写真で見たその時の姿は、暖かなニットや美しい風合いのウールパンツ、シンプルなシャツなどをさらりと纏い、穏やかに佇んでいました。その姿はまさにタイムレスなもの。彼女がファースト・レディ時代には好まなかった、モダンなアメリカンカジュアルそのものだったのです。


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話題は変わりますが、実は今回……私、ひと言だけアフレコに参加しています。都内某所であった「プロジェクト・ランウェイ」のアフレコ現場を見学させていただいた際、記念に声優体験をさせていただいたんです。シーンは、コステロの作品をフィッティングするモデルのレンカの「わかった」のひと言(笑)。かなり緊張したものの、プロの声優さんに丁寧に教えていただき、なんとか1テイクで終了。とにかく、現場の声優さんたちのプロフェッショナルな仕事はすごかったです! まさにそこでランウェイが繰り広げられているような声の競演! 刺激的な体験でした。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。




☆ モンドの作品の注目ポイント


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柄×柄の難易度の高いデザインながら、洗練された装いにまとめたモンド。インパクトの強い生地をこんなにバランスよく組み合わせるなんて、底知れぬセンスを感じます。何より、作品にはコンセプトがありました。パパラッチに追われて振り返った時のジャクリーンの写真から、「いつも人目にさらされている」というイメージを広げた、と彼が語っていた通り、ジャクリーンの光と影が共存しているよう。注目にさらされながらもひと際エレガントに輝く彼女。しかしそこから目を背けたい内面。そのふたつが柄やシルエット、サングラスなどの小物で上手に表現されていました。





☆CHECK!
12月22日(土)、12月29日(土)深夜0:00~、トップデザイナーたちのコレクション直前を追ったドキュメンタリー
トップデザイナーズ・ランウェイ」が放送となります。プロジェクト・ランウェイとはひと味違ったトップデザイナーの世界をお楽しみ下さい!



2012.11. 4|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#7「あなたと私のリゾートウェア」

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前回コステロが優勝するが、彼は皆の反感を買っていてなかなか祝福されない。そんな中、次のテーマが発表される。マイケル・コースからの出題で、デザイナーとしての視点を表すリゾートウェアを作ること。リゾート体験として、マイケルは皆をクルージングに連れ出す。その後、皆でショッピングに行く。予算は150ドル。


ショッピングが終わっていざ作業に掛かろうと言う時にティムが現れ、2人1組のチームを作れという。何と今回は、自分のデザインをパートナーに作らせ、自分はパートナーがデザインした服を作るのだ。ファッション界で成功しているデザイナーは仕立てを外注している。今回はその疑似体験だ。相手とのコミュニケーションが重要になる。


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コステロとモンドのチーム。スキルの低いコステロと組まされたモンドは最初は腹を立てるが、コステロの学ぼうとする姿勢を見て彼を見直し、いろいろと教えてやる。アイヴィーとドラモンドのチームもスキルに格差がある。ドラモンドがパンツ作りは苦手だと言うので、アイヴィーはデザインをスカートに変更。彼がうまく縫ってくれないのでイライラする。その他はエイプリルとクリストファーのチーム、カサノヴァとグレッチェンのチーム、ヴァレリーとアンディのチーム。


ランウェイに出す10分前に、元のデザイナーのもとに服が戻され、最後の仕上げをする。アイヴィーはドラモンドから服をひったくり、大急ぎで自分で作業する。


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審査は女優のクリスティン・ベルをゲストに迎えて行われる。服に責任を持つのは縫製担当者ではなくデザイナーだ。好評だったのは奇抜なコンセプトをうまく生かしたエイプリル、高級感のある水着を作り上げたアンディ、腕のいいアイヴィーのおかげで美しい服に仕上がったドラモンド。






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不評だったのは、リゾートにうといため、単にカラフルな安っぽい服を作ってしまったモンド、冴えない服になってしまいその責任をドラモンドに押し付けようとしたアイヴィー、作る際に自分の祖母を思い浮かべ、おばあさんぽい服になってしまったカサノヴァ。


優勝は、エイプリルとアンディに絞られ、最終的にはエイプリルの勝利。脱落はアイヴィーかカサノヴァに絞られ、かろうじてアイヴィーは合格。服を作ったドラモンドはホッとする。カサノヴァはここまでとなる。





みなさん、こんにちは!


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今回もまたもや荒れましたね〜。審査会でのアイヴィーのなんと恐ろしいこと…。そしてカサノヴァがついに脱落に。。ランウェイのムードメーカーでもあった彼、最後のコメントまで笑わせてくれました。個人的にファンだったので、ちょっとがっかりです。。


しかし今回のデザイナーたちは人間味溢れる、個性豊かなメンツばかり。7回目まで見て、改めてそう感じています。そして皆、真正面からぶつかり合い、傷つき、支え合いながらも課題に取り組んで行く……今回のコステロとモンドの関係がそれを象徴しているようでした。スキルの違いはあれど、互いを刺激し合い、切磋琢磨して進んで行く姿は共感を呼びます。シーズン8は間違いなく、感動的なクライマックスになりそう。ますます目が離せません。


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さて、今回、彼らを混乱させたデザイナー&サンプルメーカーの疑似体験。リゾートウェアがテーマでしたが、本当の課題はこれだったのでしょう。より実務的な体験は、彼らがファッション業界で実際に活躍して行く上で、大変役立つことでしょうね。


どの業界でも一般的に、新作を発表する際には展示会が行われますが、ファッション業界でも年に数回実施されます。春夏、秋冬、プレスプリング、プレフォールを基本に、盛夏、真冬のアウター系など、多いところでは年6回開催するところも。その際に、たくさんのサンプル品を製作するのがサンプルメーカーや、実際の商品製作も請け負っている縫製工場。


実際に展示会に並べて「新作です」と発表できるまでに、デザイナーとサンプルメーカー&縫製工場の間で何度も出し戻しが繰り返され、細かなディテールが修正されていきます。柄の配置や袖の長さ、細かなサイズ感など、一見目立たないような数ミリ単位の直しまで。デザイナー自身、型紙を起こしたりトワルを組んだ状態では実商品を推し量ることができないため、上がってきたサンプルで調整するしかないのです。


そのため、サンプルメーカー&縫製工場とは密なコミュニケーションが鉄則。どういうテイストで質感はこうで……などなど、自分のデザインをいかに上手に伝え、理解してもらえるかが重要です。今回のランウェイでは、そのコミュニケーション能力をテストしたのとともに、自分以外の人に製作されることで自分のデザインを再確認させる意味もあったのでしょう。また、他のデザイナーのアイテムを製作することで、自分に足りない点は何なのか、理解させたかったのでしょうね。


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結果、カサノヴァが「おばあちゃん」を思い浮かべた服を作ってしまい脱落(笑)。これが彼の一番のウィークポイントだったのかもしれません。他の人が製作することで、欠点が顕著に現れたのでしょう。なんだかカサノヴァらしい笑える結末でした。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。




☆ エイプリルの作品の注目ポイント


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リゾートをテーマに、“バカンスを収容所で過ごす危ない女性”を思い浮かべるって…エイプリルにしかできないようなアイデアですよね。最初は「大丈夫かな?」と思いましたが、マイケル・コースのアドバイスを受けて、見事パンクなベビードールに! リゾートというとリラックス感ある色使いやカッティングを思い浮かべるものの、エイプリルの作品は真逆。それなのに、どこかリッチな大人のリゾート着をイメージさせ、まさにパーフェクトな出来映えでした。頭頂でまとめたお団子ヘアも、なんだかエイプリルの双子を見ているよう! 彼女らしさが120%反映されていましたね。

2012.10.28|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#6「ブライズメイドのリベンジ」

団体戦でティムにきついことを言われたグレッチェンはへこみ気味。母親と電話で話して元気を取り戻す。マイケル・コステロも技術の低さを皆に指摘され、次に脱落するのは彼じゃないかと言われる始末。


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今回のテーマは、ブライズメイドのダサいドレスをファッショナブルにリメイクすること。モデルは一般人のブライズメイドたち。予算は50ドルで追加していい生地は2メートルまで。皆、それぞれブライズメイドを選んで彼女たちの希望を聞きながらデザインする。ドラモンドはくじ引きで最後になったため、一番不人気だったドレスを元に作ることになる。モデルのサイズも大柄だ。クリストファーは一度決まったモデルがドタキャンし、急に別のモデルと別のドレスで作業するハメになる。


翌日は、通常の審査会ではなく一般展示会が行われる。一般の人々に見てもらって人気投票をするのだ。一番人気だったのはモンド。デザイナー達は展示会の反応を元にさらに改良を加え、審査会に臨む。


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ゲスト審査員はシンシア・ローリー。今回の審査で好評だったのは、マイケル・コステロ。デザイナー仲間の間では「いろいろ盛り込み過ぎ」「構造に問題あり」「サテンやレース、ジッパーを一緒に合わせるなんておかしい」と酷評されていたが、審査員の間では「異素材の組み合わせが秀逸」「しっかり構築されている」と評価が高かった。また、人気投票第一位のモンドも、ダサいブライズメイド・ドレスを60年代モッズ風の洗練されたデザインに生まれ変わらせて高評価。クリストファーもボトム部分に難はあるものの、トップスの美しさが好評だった。


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不評だったのはカラーブロックが失敗し、モデルのボディが美しく見えないテニスウェアもどきを作ったヴァレリー、ネオンピンクのドレスの色をトーンダウンするためにチュールを重ねて安っぽさを増してしまったドラモンド、デザインを盛り込み過ぎ、特にヒップに付けたラッフルが奇妙だったピーチ。





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最終的にはコステロが優勝。だが納得できない仲間は多いようだ。脱落は最年長のピーチとなる。













みなさん、こんにちは!


波乱の前回に引き続き、今回も荒れ気味のランウェイでした。まさかのコステロの優勝に、みんな、納得がいかない様子。以前からコステロには「服の造りがわかっていない」「型紙すら作れない」など、批難が集中していました。前回もコステロの技術力の低さが波乱の一端を担っていましたし……。なぜ彼はこんなにも両極端な評価を受けるのでしょう。


確かにテクニックが優れているわけではなく、ときどきテイストレベルも間違えるため、デザイナーとしての力は強くありません。しかしなぜだか審査員にウケが良く、今回を含め2回も優勝を手にしています。


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私が個人的に思うのは、彼はテーマのポイントをとらえるのが上手だということ。今回は、ダサいブライズメイドのドレスをおしゃれに変身させることがテーマでしたが、焦点は、“ドレスのダサさを打ち消し、いかにモダンなアイテムを作れるか"ということの他に、“モデルではない一般の女性でも美しく見せるアイテムが作れるのか"という点もポイントだったように思います。


モデルならばどんな服でもある程度かっこよく決まってしまうのは当たり前。しかし一般女性となると、よりデザインを噛み砕き、わかりやすさや着やすさが必要となります。エッジが効き過ぎていても、ラフ過ぎても、モード感が強過ぎてもいけません。


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コステロのドレスは、サテン、レース、ジッパーと多彩なディテールを盛り込みながらも、それがバランスよく調和していました。すべてを黒で統一したため、着やすさがあり、ボディラインも引き立てていましたね。異素材をミックスしたのもさりげないモダンさをプラス。ちょっとしたパーティや夜遊びに着ていきたくなるような、そんなワクワク感も与えてくれます。彼の作業の様子からして、これは、確信的というよりは、なんとなく作った上での結果のようですが、試行錯誤しながらもこの作品を完成させたのは評価に値するもの。


他のデザイナーたちは間近で彼の作業を見ているので、きっと縫製や仕立ての未熟さを目にするのでしょう。それも事実。しかし、ランウェイでの彼の作品にはその未熟さを払拭するほどの魅力がある。これも事実なのです。テクニックが素晴らしいからといって優れた服が作れるのではなく、常に身に纏う人物の事を意識して、着たいと思わせる服を作ること。結果的にそれが人々を魅了する服に繋がったのではないかと、今回の回を見て思いました。


というわけで、今回は優勝者の作品をテーマにお届けしましたので注目ポイントはなし! これからもダークホース、コステロから目が離せませんね。

2012.10.21|第8シーズン|コメント(1)トラックバック(0)

S8#5「波乱の団体戦」

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6人ずつの2チームでデザインを競うことになったデザイナーたち。脱落者は負けチームの中から選ばれると聞き、メンバー選びはピリピリした空気に包まれる。テーマは6着からなる秋コレクションのデザイン。各チームは与えられたコンセプトと素材の中から、コレクションの柱を話し合って決める。予算は各チーム千ドル。


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コステロ、グレッチェン、クリストファー、アンディ、アイヴィー、AJは「女性のメンズウェア」と「キャメル」を軸にデザインする「チーム・リュクス」。1人が1着作るのではなく、アイテム別に作業して1着に何人も関わる作戦でいく。メンズウェアということで仕立てが肝心だが、コステロとAJの未熟さに他のメンバーはいらつきを隠せない。ティムからは「面白みに欠けるコレクション」だと言われるが、「完璧に仕立てればティムも意見を変える」とそのままの路線で突き進む。


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エイプリル、モンド、ドラモンド、ヴァレリー、カサノヴァ、ピーチは「チーム・ミリタリー&レース」。こちらは統一感を保つことを意識しつつも1人が1着作るという方式を採る。チーム・リュクスよりも穏やかに作業は進んでいるが、ティムのチェックでまたしても服が「古くさい」と指摘されたカサノヴァはすっかり自信をなくして作業を止めてしまい、チームメイトを困らせる。が、フィッティングに来たモデルに励まされて復活。


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「マルケッサ」のジョルジーナ・チャップマンをゲストに迎え、ランウェイでショーが行われる。勝ったのは「チーム・ミリタリー&レース」。まとまりがありつつも、それぞれのデザイナーの個性も出ていたと絶賛される。優勝は古くささから脱却し、クチュール経験をうまく生かしてシックでセクシーな服を作ったカサノヴァ。同じく厳しいと思われていたピーチも「今」の服を作り高く評価される。




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負けた「チーム・リュクス」はありきたりで退屈なコレクションだと評価される。グレッチェンは始め「最高のコレクションができた」ろアピールしていたものの、いきなり意見を翻して「自分はひどいコレクションを持ち直すためにがんばった」と言い始める。またコステロは皆に技術の未熟さを批判され、審査免除で落ちる心配がないものの深く傷つく。脱落者は、腕の弱さを露呈し自分らしさがまったく出せなかったAJ。控え室で、ティムは「グレッチェンに場を操らせ、チームの仲間を追い込ませた」とチーム・リュクスのメンバーを批判。グレッチェンはショックを受けるのだった。





みなさん、こんにちは!


「ふぅ~~」。見終わった後の深いため息。今回ほどやるせない気持ちになった回はないですね。。


“グレッチェン、やっちゃったね”の巻ですよ。2回の優勝経験とトップ3に残った自信でチームを引っ張っていったのでしょうが、結果は無惨なものでした。しかも、ランウェイで「チームワークは最高で私たちはよくやった。誰も悪くない」といっておきながら、自身の立場が悪くなると意見を翻し、コステロをスケープゴートにしてしまう……。実際はAJが脱落になりましたが、ほんと、ため息しか出ません。


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グレッチェンに頼りきったデザイナーたちも悪かった。彼女に従えば落ちることはないと思ったのでしょう。ティムの言う通り「グレッチェンに場を操らせ、チームの仲間を追い込ませた」ことにも非があるはず!
しかし、団体戦って人格をあぶり出してしまう危険なテーマですよね。実際、自分がメンバーだったらどうしていたかと考えるとぞっとします。


さて、そんな波乱を呼んだ「チーム・リュクス」のコレクション。


「女性のメンズウェア」をテーマにしたのはとても良かったのですが、出来上がった物はメンズウェアからはほど遠い、バラバラなアイテムの数々。それを無理矢理スタイリングしたので、余計方向性を見失ってしまったようでした。


もともとユニフォームに由来していることで知られるメンズウェア。代表的なアイテムでもあるジャケットを例に挙げると、兵隊用のフィールドジャケットや、作業員用のワークジャケット、パイロット用のフライトジャケットなど、職業や作業の特性から誕生しているのがわかります。そこから派生し、時代のトレンドと結びついたのが現在のファッションとしてのジャケット。すべてのディテールに本来の意図があるため、ジャケットの取り入れ方ひとつで装いの雰囲気やシーンまで決まってしまうのです。


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「チーム・リュクス」のコレクションにもジャケットのようなアイテムがいくつかありました。しかし、なぜだかどれもぱっとしない。装いの主軸になるアイテムながら、まるで存在感が感じられませんでした。そうさせていたのは、シルエットの悪さと埋没したディテール。メンズウェアは言うまでもなく男性用の仕立てが基本。それを女性が着るのですから、ボディラインに合うシルエットが肝になります。女性が纏うからこそ、肩をしっかりと立体的に作ったり、ウエスト部分を適度にシェイプするなど、メリハリのあるシルエットを心がけなくてはいけません。その上、ポイントとなるディテールもなかったため、ぼやけた印象になってしまったのです。


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さらに全体的な色合わせにも問題が。ベースカラーのキャメルは、多彩な色と合いやすい分、高級感を出す事も野暮ったくする事も可能な色。彼らが合わせたオフホワイトやグレー、ボルドーは、キャメルに合わせるには難易度が高く、よほど仕立てと素材が良くなければ、今回のような“おばあちゃん”的要素を呼び込んでしまいます。


さまざまな解釈でアイテムを広げられるテーマだった分、残念な結果だった「チーム・リュクス」。一方で今回勝った「チーム・ミリタリー&レース」のコレクションは、デザイナーそれぞれの個性を活かした良い作品が多かったですよね。それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ カサノヴァの作品の注目ポイント


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ミリタリーのハードな要素をレースでゴージャスに昇華した彼らのコレクション。エポレットやチェーン、スタッズなど、ミリタリーのディテールをバランスよく取り入れ、遊び心も感じさせました。なかでも、カサノヴァの作品は、ブラウスのクチュール感とパンツのハードさがベストマッチ。レースの繊細な模様がボディラインを映えさせ、センシュアルな美しさを強調。それをパンツのスタッズが引き立てて、ぐっとモダンに仕上げていました。

2012.10.14|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#4「脱帽!芸術ハット」

アイヴィーが倒れ救急車で運ばれるが、単なる脱水症状だったようで、またコンペに戻ってくる。


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今回のテーマは、有名な帽子デザイナーであるフィリップ・トレーシーの芸術的な帽子にふさわしい服。各デザイナーが帽子を選び、それに合わせてデザインする。作業期間は1日、予算は150ドル。



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コステロはティムに「やり直せ」と助言され、それを受け入れる。エイプリルはショートパンツを作るが、ティムに「オムツのようだ」と酷評される。だがデザインを変える気はなかった。クリスティンは蘭の花をかたどった帽子を扱いかねているが、作品には自信があるようだ。


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審査会当日。フィリップ・トレーシーを審査員に迎え審査が行われる。好評だったのが、作り直した結果女神のような見事なドレスになったコステロ、ソフトさとハードさを同時にうまく表現したヴァレリー、生地の使い方が面白く構築的なデザインのドラモンド。不評だったのは、オムツのようなパンツ3枚重ねのエイプリル、帽子のよさを生かしきれなかったクリスティン、エッジーを狙ったがヘビーな服になってしまったクリストファー。



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優勝はコステロに決定。脱落はクリスティン。エイプリルは、パンツはひどいもののジャケットがよかったのが救われた要因か。コステロは喜びのあまり涙する。











みなさん、こんにちは!


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今回はアーティスティックなフィリップ・トレーシーの帽子が競演する、夢のような回でした。芸術的な彼の作品に合わせる服をデザインするなんて、なんてハイエンドなテーマなんでしょう! 私も、ティーンの時に初めて彼の作品を見てから、フィリップ・トレーシーの大ファンに。以来、コレクションで新作が発表される際にはチェックが欠かせなくなっていました。今回も終始大興奮で見ちゃいましたよ!


モード界に知らない人はいないほど有名な帽子デザイナー、フィリップ・トレーシー。シャネルのカール・ラガーフェルドに見いだされ注目を集めるようになり、アレキサンダー・マックィーンやヴァレンティノといったハイブランドのショーでも帽子が使われ、モード界における帽子やヘッドアクセサリーの存在を高めた立役者でもあります。


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うっとりするような美しいデザインとユニークな世界感はセレブにもファンが多いですよね。有名なところで言えば、昨年の英・ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式に話題となったベアトリス王女のリボンモチーフの帽子や、Lady GaGaがかぶっていたロブスターの帽子など。独特のデザインは唯一無二の存在感! 今回ランウェイに登場した帽子もエイリアン風のものから蘭や鳥のようなデザインまで、どれも美しくもおもしろい帽子ばかりでした。


こんなに個性が炸裂した帽子に合わせる服とは、いったいどんな服なのか…? 帽子を引き立てながらも調和させなくてはいけない、なかなか難易度の高い課題です。そもそも上流階級の日中のフォーマルシーンのために誕生した、これら華麗な帽子の数々。頭を隠すことが紳士淑女のエチケットでもあり、宗教上の意味合いもあったため、ファッションというよりはマナーとして受け入れられ、合わせる服もフォーマルシーンのドレスコードの上に成り立っています。


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イギリスで毎年開催されている王室主宰の競馬、ロイヤルアスコットを例に挙げると、どんなにデザイン性の高い帽子をかぶろうとも、服装は慎ましく品の良いドレスやスーツを纏うのが基本(ちなみに近年は、ケーキやイングリッシュブレックファスト、鳥の巣をイメージしたものなど、帽子のデザイン性が加速しているため、直径約10cm以上の土台があるもの以外や髪飾りは禁止になったそう)。そういったシーンで多用されているフィリップ・トレーシーの帽子も、基本的にはエレガントな装いにマッチするラグジュアリーな仕上がり。何よりハンドメイドの繊細な作りのため、中途半端な服にはそもそも合わないのです。


そういった点から見てみると、好評だった作品、不評だった作品のポイントも明確になりますよね。それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したコステロの作品の注目ポイント


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ハイジから「力が抜けた非の打ちどころのないドレス」と賞賛されたコステロのドレス。一部デザイナーたちからは「テイストを疑う」と非難されていましたが、ティムのアドバイスを上手に取り入れ、上質なリラックス感を漂わせる美しいドレスに仕上げていました。アシンメトリーなヘムラインを何層にも重ねたデザインは、それほど複雑ではないものの、色の取り入れ方が秀逸。落ち着いたコッパー色とゴールドのコンビネーションが、鮮烈な赤の帽子を際立たせ、魅力を倍増する結果に。ランウェイに登場した時は太陽の女神降臨! といった迫力さえ感じましたね。エレガントでありながらも気取り過ぎないほどよいヌケ感が、帽子のモダンさと調和していたように思います。

2012.10. 7|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#3「レッツ・パーティー!」

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ハイジに「無事2回のテーマを勝ち抜いたお祝い」と言われて向かった先は、パーティーグッズの店。もちろんお祝いなどなく、今回はパーティーグッズを材料に服をデザインするようにとテーマが言い渡される。作業期間は1日、予算は100ドルで、デザイナーたちはそれぞれ慣れない材料と格闘することに。





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カサノヴァは犬のぬいぐるみを嬉々として解体。皆に微妙な顔される。自信満々だったものの、「通常の生地に似ている素材は審査員の反応がよくない」というティムの警告がよく分からず、テーブルクロスしか購入していないことを激しく後悔。グレッチェンは2回の優勝で「調子に乗っている」と評判が下降中。頼まれてもいないのにアドバイスをする姿に、エイプリルやピーチ、コステロなどは敵意すら抱いている様子。アンディはここ2回、実力を出し切っているにもかかわらずベストグループに入れないことに納得がいかない。リボンを大量購入しそれで生地を作るが、ティムに時間を心配される。


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そして今回も追加のテーマが。フィッティングに来たモデルたちが持ってきたのは「ギフトバッグ」。その中に入っているリボンや風船などの材料で、制作中の服に似合うアクセサリーを作ることになる。






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審査会当日。デザイナーのベッツィ・ジョンソンをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。







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好評だったのは、紙ナプキンで美しくかわいげもあるドレスを作りスタイリングも腕を上げたヴァレリー、リボンをまったく別の生地に変貌させてまとまりも良かったアンディ、唯一セパレートに挑戦し引き続き「今」を感じさせる服を作ったグレッチェン。





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不評だったのは「自分はクチュリエ」だと言いながらセンスのないゴテゴテした服を作ったカサノヴァ、自分の直感に従わず目新しさがまったくない退屈な服を作ったサラ、「得意分野だ」と意気込んだものの好きな物をぶちまけただけで子どものコスチュームのようだと評されたAJ。
優勝はアンディで次回は審査免除。脱落はサラ。




ランウェイを終え、アトラス・アパートメントに戻ったデザイナーたちだったが、突然アイヴィーが倒れてしまう。皆、アイヴィーを心配するのだった。





みなさん、こんにちは!


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今回はパーティーグッズを使っての服作りがテーマでした。プロジェクト・ランウェイではお馴染みの異素材マッチ! 過去にも日曜大工グッズや新聞とか、多種多様な素材で行われてきましたよね。それに比べれば今回のパーティーグッズは比較的扱いやすい素材だったのでは? 色柄やマテリアルも豊富だったし、チープな材料でも効果的に取り入れればクチュールライクな一着になったはず。一方で、使い方を間違えれば奇抜なコスチュームになる危険性もはらんでいました。


今回は、素材が素材なので小綺麗にまとめ過ぎず、あえて楽しく、大胆に仕上げたいところ。その大胆さをモダンに変えるには、突き抜けたアイデアを再現する手仕事力、そして俯瞰で見たときのバランスが重要になります。トップ3に残った3人はまさにそれを体現していたのではないでしょうか。


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なかでも前回、前々回と優勝し、今回もトップ3に残ったグレッチェンの作品は、パーティーグッズをシックに変えたハイエンドな着こなし。ほんと、ケイト・モスがリアルに着てそうですよね! 彼女のトレンド感あるセンスは、3回目にしてすでに他のデザイナーより頭2個分ほど飛び抜けているのでは? たぶん彼女にとって、自身が着てみたいと思えることも服作りの重要なポイントなんでしょう。作るアイテムひとつひとつが彼女のファッションセンスを彷彿とさせます。


しかし、強いて言えば、彼女の服作りは小さくまとまり過ぎる傾向にありそう。リアルなファッションに固執するあまり、つまらなくならないか心配です。「上品にまとめよう、センスよくまとめよう」と思うあまり、遊び心やサプライズ感を見失ってしまっては洋服としての面白みに欠けます。今後それがネックにならなければいいのですが……。


そして、優勝2連続でやや天狗気味なのもちょっぴり残念な感じ。頼んでもいないのにいちいち上から目線でアドバイスされたら、そりゃあ誰だってうざったくなりますよね。でもでも、、、、こういうひと波乱呼ぶ展開が面白い♪ こうやって毎回のテーマがあぶりだす人格や人間関係の波風もプロジェクト・ランウェイの見所です。はい。

それでは今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したアンディの作品の注目ポイント


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折ったリボンをひとつひとつ繋ぎあわせ、凝ったディテールを作り上げたアンディ。初回からユニークな感性でアーティスティックな物作りにこだわってきた彼……今回、それが華開いたという感じでしたね! まるでレザーを複雑に編み込んだかのようなデザインは、パーティーグッズから作られているとは思えない完成度。ワンショルダーに仕上げたのも、メリハリのあるシルエットを導いていました。アイデアが炸裂しているのにそれがきちんとまとまっていて、モードにまで昇華されている。ダントツで彼が1位なのも頷ける作品でした。

2012.9.23|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#2「これぞマリ・クレール」

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アトラス・アパートの屋上に集められたデザイナーたちに言い渡された今回のテーマは、雑誌「マリ・クレール」の読者女性を表現した服。優勝者のデザインは、タイムズスクエアに掲示されるビルボード広告キャンペーンで使用されると聞き、デザイナーたちは俄然テンションが上がる。今回の作業期間は1日、予算は150ドル。





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カサノヴァは型紙作りでAJを質問攻めに。手は貸さないというAJに「他のデザイナーたちとは教えあったり意見を言い合ったりしているのに」とふくれるが、グレッチェンもカサノヴァがうっとうしいと思っている。


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ジェイソンは「無限大」と「番組の第8シーズン」をかけて、「8」を配したデザインを考案し自信満々だが、ティムに難色を示される。他のデザイナーたちにも陰で疑問視される。








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夜になりティムが「テーマに新たな要素を加える」と言い出したため、例のムチャぶりかと緊張するデザイナーたち。しかし、その「新たな要素」とは「マリ・クレール」カメラマンによる写真撮影のことで、その写真も審査対象となることが発表され、みな喜ぶのだった。かみ合わないトップスとボトムスを作ってしまいイチからやり直すことにしたピーチはいい案も浮かばず大ピンチ。気が重いまま夜を迎えてしまう。モンドは誰とも打ち解けられず、コンペのストレスも相まってグロッキー気味。ルームメイトらが酒を飲む中、1人耳栓をして寝てしまうのだった。


翌朝、ヘアメイクを済ませたデザイナーたちは撮影へ。その後「マリ・クレール」編集長ジョアンナ・コールズをゲスト審査員に迎えて審査が行われる。


好評だったのが、物語性と奇抜さがあり独特の魅力が受けたモンド、シーズンも年齢も問わない服でモダンな美意識を持っていると評されたグレッチェン、卑猥にならずセクシーな服を作ったヴァレリー。


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不評だったのが、未完成で安全ピンを使った挙げ句にモデルのお腹が見える写真を選んだジェイソン、ディテールに夢中になりすぎてやりすぎた上に3アイテムどれもどこか間違っていたニコラス、子どもっぽいのかおばさんっぽいのか分からないワンピースだったピーチ。







優勝はグレッチェン。脱落はジェイソンとニコラスの2人となる。後日、グレッチェンはタイムズスクエアに自分のデザインした服を着たトップモデルのビルボードが掲げられているのを目にして喜びに涙するのだった。





みなさん、こんにちは!


今回はデザイナーたちにとって、またとないビッグチャンスの回でした。世界を股にかけるあの「マリ・クレール」のビルボード広告キャンペーンに優勝作品が起用されるなんて! しかもトップモデルが身に纏い、トップフォトグラファーが撮り下ろす、まさに夢のような特典!


しかしその反面、巨大なビルボードではアラが目立つため、クオリティの高い物作りが要求されました。「マリ・クレール」のターゲットやテイストをふまえたデザインも重視。大きい特典なだけに、個々の技量とセンスが問われる回でしたね。


雑誌のイメージを体現する広告は、高いアピール性とドラマ性が重要。それ一枚で雑誌が打ち出す女性像を表し、なおかつ背景にあるストーリーも彷彿させることがポイントです。ただ眺めるだけではなく、見る人が何かを感じて、雑誌を手に取りたいと思わせること……写真一枚で心のフックにひっかけるのはなかなか難しいことです。


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そんななか、健闘したのがヴァレリー、モンド、グレッチェンの3人。ヴァレリーは立体的なディテールで仕上げた赤のドレスが印象的でした。個人的には、ぱっと目に飛び込む鮮烈な赤とモダンなデザインに、「彼女が優勝かな?」と思ったりして。ふんわりとまとめたヘアスタイルと眉を強調したメイクも上品な仕上がり。計算されたトータルのスタイリングで「マリ・クレール」のモダンな女性像を表していましたね。



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一方、モンドは、シックな黒のトーンにディテールでアクセントを効かせた仕上がり。スカーフやベルト、レギンスなどでエッジを効かせ、大人の女性の遊び心を表現していました。ランウェイを歩くたびにゆれるスカートの動きがドラマティックな雰囲気。しかし、写真一枚で見せるには、少々アピール力にかけたかも!? もしかしたら彼の作品は静止状態の写真よりも動画のほうがより魅力的に見えるのかもしれません。


さて、そんなレベルの高いふたりを押しのけてトップにたったグレッチェン。前回に引き続き2回目の優勝です。彼女の作品がほかのデザイナーたちと何が違ったのか……それでは今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。


☆ 優勝したグレッチェンの作品の注目ポイント


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今回、セクシーさとモダンさを兼ね揃えたオールインワンで優勝を手にしたグレッチェン。一番のポイントは、シンプルで洗練されていたこと。言葉にすると簡単ですが、オールインワンでこれを表現するのはなかなか難しいこと。ともすると野暮ったくなったり、シルエットがアンバランスになりがちなオールインワンを、胸元の開きやショルダーのバランス、高いウエスト位置、パンツの丈などでバランスよくまとめていました。これを身に纏うことで着る人それぞれの個性を引き立ててくれるような、そんな魅力も。ある人はセクシーに、ある人はクールに、そんな誰もが自分らしい着こなしを叶えられる点に審査員も注目したのだと思います。

2012.9.16|第8シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S8#1「まさかの最終オーディション」

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第8シーズンも舞台はNY。デザイナーたちはファッション・ウィークの新たな開催地、リンカーン・センターに集合してくる。いよいよ本戦が始まると意気込むデザイナーたちだったが、ハイジから衝撃の発表が。今回のテーマがオーディションの最終段階で、これを勝ち抜いた者が正式な第8シーズンの挑戦者となるということだった。デザイナーたちは持ってきたスーツケースから「デザインに使いたいと思う服」を出せと申し渡される。考えた末、それぞれ服を出すデザイナーたちだったが、今度はそれを隣のデザイナーに渡せという指令が。他人から渡された服を使い、自分らしさを表現した服を作るのが今回のテーマである。


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そのままパーソンズのワークルームに移動したデザイナーたちは、ムード・ファブリック提供の追加生地を選び、いざ作業へ。与えられた作業時間はわずか5時間。到着当日の作業、そしてランウェイでの発表にプレッシャーを感じるデザイナーも多い。カサノヴァは千ドルを超える自分の一張羅パンツがヴァレリーの手で切り刻まれていくのに胸を痛めている。




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しばらく後、毎回恒例のティムチェック。そしてモデルのフィッティングから間髪入れずにランウェイへ向けてのヘア&メイクの時間がやってくる。今回唯一ストレートのジェイソンはノーブラのモデルにドキドキ。







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女優のセルマ・ブレアをゲスト審査員に迎え、ショーが行われる。ランウェイに残されたのは7人。グレッチェンが今回の優勝者と発表される。残りの6名はワーストグループで質疑応答が行われる。そこからさらに3名に絞られ、スタイリングが酷評されたマッケルが脱落者に。「ベリーダンサーのドレス」と評されテイストが疑問視されたカサノヴァと、パンツから出来の悪いパンツを作り挑戦の足りなかったアイヴィーはかろうじて合格する。


初戦を勝ち抜いた16名は、はれて正式メンバーとしてアトラス・アパートへ。喜びながらも次のテーマへの不安がぬぐえないデザイナーたちだった。





みなさん、こんにちは!


今シーズンもブログを担当いたしますエディターの前坂理恵です。ストーリーのなかの注目ポイントやデザイナーたちの作品についてを、エディター的目線に私的コメントを交えてご紹介いたします。今回もどうぞよろしくお願いします!


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さて、いよいよスタートした第8シーズン。今回は異例の最終オーディションからスタート! オープニングからデザイナーたちが続々登場して、いつもより明らかに大人数! 自己紹介の最後の方では、正直、誰が誰だかわからなくなってきましたよね(笑)。前回にも増して“キャラ立ち"してる人もちらほら。第一回って、デザイナーとしての腕ももちろんですが、やはりひとりひとりのキャラクターに注目してしまいがちです。


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みなさんはどのデザイナーが気になりましたか? 私は断然、モンド! エキセントリックな見た目と、それに似合わない内気な口調がおもしろい! しかもデザイナーとしての腕前もなかなかな感じ。彼が作り上げた、ヴァレリーのセーターをミニドレスにリメイクした作品は、色使いとスタイリングがとても素敵でした! モスグリーンのニット生地にツイードのような素材を合わせることで、一気に高級感あるドレスルックに。モデルのエキゾチックな風貌もぴたりとはまって、ランウェイでかなりの存在感を表していましたね。モンド自身のファッションも興味深いもの。彼の着こなしをチェックするのも今後の楽しみとなりそうです。


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そして、この方、カサノヴァも忘れてはなりません。やはり名前が名前なだけにいじりたくなるのはしょうがない(笑)。しかも自信がありそうでなさそうな、独特の口調もたまりません。“デザインに使いたい服"でうっかり「ドルチェ&ガッバーナ」のパンツを出し、他のデザイナーにばさばさ切り刻まれてしまったのも笑えるポイント。肝心の作品はというと、マイケル・コースに「ドバイのポールダンサー」と酷評され、これまたメンバーの中で悪目立ちする結果に。いや〜あれはほんと、すごい服でしたね。ただでさえふわふわひらひらした生地なのに、極小のブラトップとヒップハングスカートにリメイクするなんて……ランウェイで胸やお尻がぽろりとしてしまわないか、ドキドキしてしまいましたよ。いくら時間がないとはいえ、あんな大胆な作品を第一回にぶつけてくるとは、ある意味大物なのかも!? だけど作品をよく見てみると、ヘムラインの重ね方やバランス、色柄のコンビネーションがなかなかグラマラス。今後はぜひ、女性らしい華やかなドレススタイルを手がけていただきたいです。


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まさかの最終オーディションで幕開けした第8シーズン。他人の服をリメイクして自分を表現するのは、プロジェクト・ランウェイらしい捻りの効いたテーマでした。今やプロのデザイナーでなくても手軽にリメイクを楽しめる時代。とはいえ、もともとのデザインがありながら何か手を加えるというのは、実はイチから物作りをするよりもセンスと技術が問われます。ボタンひとつ付け替えるならまだしも、彼らのように“デザインを活かしながら自分の作品に作り替える"のは、洋服の構造やパターン、生地の特性を理解していないと魅力的な作品には仕上がりません。そういう意味では、今回、それらの技術とセンスを最終確認したかったのでしょうね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。


☆ 優勝したグレッチェンのドレスの注目ポイント


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エイプリルのビーズブラウスをシックなリトルブラックドレスに作り替えたグレッチェン。奇をてらい過ぎず、女性たちからリアルに支持されそうな美しいドレスに仕上げていました。一見シンプルに思えるデザインながら、カッティングのバランスが絶妙。首もとやショルダー、大胆に開いたバックスタイルなど、肌見せのメリハリが効いているので、上品でありながらセクシーに着こなせるのだと思います。私的に気に入ったのは、裾のヘムライン。前後の丈の長さを大きく変えたことで、脚がすらりと長く、ボディラインが引き立つ結果に。グレッチェンは、ティムも期待を寄せていたデザイナー。女性らしい感性と確かな技術で早くも頭角を現していきそうですね。

2012.9. 9|第8シーズン|コメント(2)トラックバック(0)