• プロジェクト・ランウェイ|WOWOWオンライン

海外ドラマNAVI

WEEKLY NEWS

COLUMN

About プロジェクト・ランウェイについて

Category カテゴリー

Writers プロフィール

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。


#4「史上最短!勝負は6時間」

1

今回のテーマは「テイスト」=「味」。ランウェイに集められたデザイナーたちは、ジェラートの屋台からそれぞれフレーバーを1つずつ選び、それにインスパイアされた服を作ることになる。今回、デザイナーたちの前に立ちはだかるのは時間。作業時間は「プロジェクト・ランウェイ」史上でも最も短い6時間との発表があり、デザイナーたちの間には衝撃が走る。


2

焦りまくるデザイナーたちの中で、作業の早いコステロだけは余裕の表情。早々に形を決める。そんなコステロの服を見てジェレルは「チンパンジーでも作れる簡単な服だ」と批判する。サワーチェリー&ミルクを選んだミラは、いつもの白黒を封印し、赤と白の色遣いで新境地を目指す。
ジョアンナのチェックでエイプリルは、「短時間のため慣れている方向でデザインしている」と説明するが「斬新なファッションか」と問われてしまう。グリーンティーのアンソニーもクリエイティビティーが疑問視される。グレープフルーツのコステロは、淡い色を心配され目立つデザインにするようにと勧められる。


3

刻々と迫る時間。ほぼ完成させたデザイナーもいれば、追い詰められていくデザイナーもおり、オースティンは自分の使いたかったミシンをカーラが使っている、と頭に血をのぼらせる。グルーガンでノリづけする者、ジッパーを付ける時間がないためモデルに服を着せて縫い付ける者など、ランウェイに間に合わせるためにワークルームはバタバタの状態に。


4

デザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ、スーパーモデルのミランダ・カーをゲスト審査員に迎え、その日のうちにランウェイでショーが行われる。




5

好評だったのはドレーピングが美しかったコステロ、フレーバーが一目で分かるカジュアルに着こなせるドレスを作ったミラ、マスクメロンをうまく表現しつつもセクシーなドレスに仕上げたモンド。


6

不評だったのが攻めの姿勢を見せたものの完成度の低かったアンソニー、情熱的に服を説明するも発想そのままのつまらない服で形もマタニティーのようだったカーラ、思い切りが足りずまた仮装の服のようだったエイプリル。
優勝はコステロ、脱落はエイプリルとなる。




みなさん、こんにちは!


7

今回はジェラートのフレーバーにインスパイアされた服がテーマ。マダガスカルバニラやカイエンペッパー入りチョコレートなど、思わず食べたくなるようなフレーバーがたくさん登場しました。それを服で表現するなんて何て楽しいテーマなんでしょう! と、思いきや、作業時間が6時間という恐ろしくスパルタな条件も。作業中のデザイナー達、かなり荒れてましたね~。しかし6時間という短さだからこそ、自分の得意なディテールを詰め込むもの。デザイナー達の“テイスト"を知るためには良い条件だったのかもしれません。


8

そんななか、健闘したのがコステロとモンド。コステロはなんと連続優勝の栄誉にも輝きました。テイストは異なるふたりですが、テーマのポイントを汲み取りつつ、自身のクリエイティビティーを存分に発揮する点は共通していますよね。程よく冒険しつつ、得意なテクニックを駆使。審査員もそんな彼らがお気に入りのようです。とはいえ強者が揃うオールスターなので、ベスト3入りをキープするのは難しいはず。アイデアを総動員してがんばってもらいたいです。


9

さて、今回のテーマではゲストの豪華さも目を見張るものが! アメリカを代表する女性デザイナー、ダイアン・フォン・ファステンバーグに日本でも大人気のミランダ・カー。ダイアンは数年前の来日の際に話す機会がありましたが、今回登場した通り、実物もチャーミングな方。何気ない雑談にも相手を包み込むような温かさがあって、思わずすべてを委ねたくなる気持ちに。そんなカリスマティックなダイアンですから、デザイナー達も彼女に気に入ってもらいたい一心で頑張っていたようです。彼女のブランド「ダイアン・フォン・ファステンバーグ」は、鮮やかな色柄はもちろん、女性のボディラインを美しくみせるカッティングやシルエットに定評があるだけに、その点のチェックは厳しかったはず。ごちゃごちゃと盛り込むよりは、メリハリのあるデザインが好まれたようですね。


10

そして相変わらずキュートだったミランダ・カー。今でこそ超有名モデルですが、なんと彼女、「プロジェクト・ランウェイ」第2シーズンのファイナル・ランウェイにモデルとして登場した過去が!(ダニエル・ヴォゾヴィックのコレクションのファーストルックに登場しています。ご興味あればぜひチェックを)今回はゲスト審査員&優勝作品を後日着用するという大役を担ってた彼女。デザイン云々よりも、自分本位でコメントしちゃうところがお茶目でしたね!


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したコステロの作品の注目ポイント


11

最速の作業時間で優雅なロングドレスを作り上げたコステロ。歩くたびにふわりと広がるシルエットが、うっとりするほどドラマティックでした。あまりに大量の生地を使っただけに、ともすると巨大な巾着袋に見えそうですが、ドレープを駆使したデザインでメリハリのある仕上がりに。袖元のバルーン状のディテールもパンチが効いていましたね。しかし気になるのはやはり色。ミルキーで甘いベビーピンクはグレープフルーツとは少し異なるのかもしれません。グレープフルーツと言えば爽やかな黄色を思い起こすので、個人的にはシャンパンゴールドを使って欲しかったかな。。この色もピンクグレープフルーツと思えば悪くはないのですが!



☆ 極私的お気に入りルック


12

◆ ジェレルの作品

白のドレスを作ったオースティンか迷ったのですが、やはり今回はジェレル! “森のフルーツ"というフレーバーからインスパイアされたドレスは、ボヘミアンライクなデザインがとってもキュート。ベリー系の色柄がフェミニンに主張して、モデルのエキゾチックな魅力を引き立てていました。ブラウンのテープ使いや前後差のある丈など、ディテールのバランスも絶妙。スエードのモカシンブーツを合わせてフェスに出かける女の子がイメージできますね!

2013.11.24|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(2)トラックバック(0)

#3「ミス・ピギーのカクテルドレス」

1

今回のテーマは「華やかなカクテルドレス」。クライアントはマペットのミス・ピギーで、出演する新作映画「ザ・マペッツ」のプロモーション活動中に着る服を探しているという。幼い頃からマペッツの番組や映画を見てきた者たちが多く、またミス・ピギー本人が審査員で来てくれると聞いて、デザイナーたちは大興奮。予算は150ドル、作業期間は1日とされる。優勝者の服は、ミス・ピギーの体型に合わせて作り替えられると発表される。


2

これまでミス・ピギーのために服を作ったそうそうたるブランドの名前を聞き、ミラは「マペットだからと言ってコスチュームっぽい服はNGだ」と60年代モッズ路線の直線を多用した自分らしいデザインを選択。ジョルダーナも凝った構造の服を作るデザイナーが多い中、自分らしく着ていて楽でフェミニンな服を制作するが、ジョアンナに「セレブに着やすさは二の次」と指摘される。一方で、ラミやオースティンやケンリーは、クライアントがマペットであるという点とキャラクターを考え、遊び心を重視する。


3

今回は、デザイナーの使いたい小物類がかぶりがち。自分のデザインとミス・ピギーに合った小物を確保するため、「自分の小物が奪われた」と声を荒げる人がでる一幕も。しかし夜にホテルに帰れば、皆で集まりおしゃべりでストレスを発散。カーラは「小さな家族のようになってきた」とコメントする。


4

審査会当日。衣裳デザイナーのエリック・デイマンとミス・ピギー本人をゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。





5

好評だったのは、ピンクのジラフプリントの生地のチョイスにヒネリがあったケンリー、気の利いた水玉プリントで楽しいドレスを作りスタイリングも成功していたラミ、洗練された方向に持っていきながらもディテールを効かせてプレゼントのようなドレスを作ったコステロ。


6

不評だったのが、生地と構造がちぐはぐで体を引き立てない大きなリボンのドレスのオースティン、ミス・ピギーに似合わないゴスっぽい服を作ったミラ、カワイイだけで地味なドレスになってしまったジョルダーナ。
優勝はコステロ、脱落はジョルダーナとなる。




みなさん、こんにちは!


今回はなんと、マペットキャラクター、ミス・ピギーに作るカクテルドレスがテーマでした。人間じゃないもの(生々しくてすいません)にドレスを作るなんて、かなり珍しい課題ですよね。


そんな中、やはりオースティンは他のデザイナーよりも突出していましたね。プレッシャーを感じながらも、気品漂う美しいドレスを作り上げました。キャラ立ちもしているし、作品はもちろん、これからの言動も気になるところです。


7

アメリカのTV番組や映画で活躍するミス・ピギーは、子どもから大人まで大人気のキャラクター。日本でも映画『ザ・マペッツ』でご存知の方、多いのでは? しかし洋服をつくるとなると、「体型はどうなってるのかしら…」「裾はどこまで作ればいいの?」「中の人(手の人)はどうやって動かすんだろ…」なんて、夢のない事ばかりが頭をよぎってしまう私…。とはいえ、マペットに作るからこそ遊び心のあるデザインが楽しめるはず。夢を抱かせるような色やディテールに期待したいところです。


8

そんななか、キャッチーで愛らしいドレスを作り上げたのがラミとケンリー。どちらもピンクの華やかな生地でミス・ピギーに似合いそうなファッショナブルなデザインに仕上げていましたね。ドリーミーなディテールも、子ども達に夢を与えそうです。特にラミは、ともすると安っぽくなりがちなピンクのドット柄をモダンに格上げ。全面に用いながらも嫌みな感じはまったくなく、動くたびに弾けるようなフリルが魅力を振りまいていました。ふんわりとした袖元やアシンメトリーな裾のフリル、パイピングなど、ポイントとなる部分を強調しつつ、その他はタイトに仕上げ、メリハリを出したのが勝因となったのかも。派手な総柄を上手に使えるデザイナーは希少なので、ぜひこの先も頑張って欲しいですね。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したコステロの作品の注目ポイント


9

前回もベスト2に残り好調続きのコステロ。ついにミス・ピギーのドレスで優勝を果たしました。実は個人的にラミが優勝すると思っていたので少々意外! でもラミのドレスよりも色味が落ち着いていてトレンド感もあるので、(公式プロフィールによると)「ヴォーグ」誌(Lサイズ専門)の編集者としてパリに暮らすミス・ピギーにはぴったりなのかもしれません。胸元の直線的なディテールやバックのファスナーなど、ほんのりエッジを効かせていたのも良かったですね。コステロがシーズン8に登場していた時は、スキルが足りない部分が多く見られましたが、オールスターではそれを覆す活躍ですね。トップ争いまで残れるでしょうか?



☆ 極私的お気に入りルック


10

◆ モンドの作品

メタリックなピンク色の生地でミニドレスを仕立てたモンド。前回に引き続き60年代ムードの作品に仕上げてきましたね。扱いが難しそうな生地をうまく用い、フィット感のあるシャープなシルエットにしたのはさすが。詰まった首もとやフレンチスリーブ、大きなボタンなど、60'sなディテールを散りばめつつ、裾部分のジグザグのカッティングで遊び心もプラスしていました。豊満なミス・ピギーが着るには少々きつそうですが、人間用のパーティドレスにはぴったり! おしゃれ心をかきたてる一着ですね。

2013.11.17|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

#2「オペラ座の夜を制する者」

ランウェイに集められたデザイナーたち。今回のテーマのポイントは「ハイエンド・グラマー」でオペラ座の夜に出かける時に着ていくドレスだと発表される。制作費は350ドルと高額だが作業期間はたったの1日。普通なら長い時間をかけるクチュールに1日しか与えられず、デザイナーたちは恐れおののく。


1

ムード・ファブリックに買い物に行くデザイナーたち。エイプリルが自分と同じ赤でドレスを作ろうとしているのを知ったコステロは、前回モップがかぶっていたのを思い出して急遽変更を決定。幸いにも黒でいい生地を見つける。


2

ワークルームに戻り、作業開始。エイプリルは自分らしいドレスにしようと赤い生地を染めはじめ、他のデザイナーたちは「時間がないのに」とエイプリルの脱落を予想する。



3

ジョアンナのチェック。クチュールが得意分野のオースティンは、みんなの期待と注目でナーバスになっていると告白。コステロはショルダーのファーと飾りを評価されるが、胸のカップは付けないと言いジョアンナを驚愕させる。プリント生地を選んだカーラはブライズメイドのドレスとどこで差をつけるか聞かれるが答えられず、自信を喪失。自称「自分を追い詰めるタイプ」で、自分の決断を疑い迷っているカーラをモンドやケンリーは心配する。
ホテルに戻ったデザイナーたちは、クチュールにたった1日しか作業期間がもらえないことに愚痴を言うのだった。


4

ランウェイ当日。デザイナーのマーク・バッジェリーとジェームズ・ミシュカをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。好評だったのは、美しいドレーピングのアシンメトリーな白いドレスを作ったアンソニー、フレッシュだが慎み深さがあり「趣味がいい」オースティン、フェザーとジュエリー使いに加えジャージーをうまく扱ったコステロ。


5

不評だったのは、赤い生地を黒で染めたのがオペラには不向きだったエイプリル、直感を信じずおばあちゃんの水着のようなボディスを作ったスイートP、プリントを使ったが個性のないシンプルなドレスだったカーラ。 優勝はオースティン、脱落はスイートPとなる。




みなさん、こんにちは!


第二回目のテーマは、オペラ座の夜に着るハイエンドなドレスでした。クチュールのドレスは三カ月から、長ければ一年かけて丁寧に作られることで知られていますが、それをたったの1日で作らないといけないなんて! 気が遠くなりそうですよね。ドレスの要であるドレーピングやボディスのフィッティング、装飾などのディテールは、クオリティが高いからこそハイエンドと呼べるもの。デザイナー達は時間がない中でも、丁寧に仕上げなくてはいけませんでした。


そんな中、やはりオースティンは他のデザイナーよりも突出していましたね。プレッシャーを感じながらも、気品漂う美しいドレスを作り上げました。キャラ立ちもしているし、作品はもちろん、これからの言動も気になるところです。


さて、洋服作りの真髄が詰まったクチュールドレスは、センスとテクニックがないと乗り越えられない課題です。特にオペラ座の夜に着ていくとなると社交界仕様のドレスが要求されるでしょう。エレガントでいて華があり、上品であることは基本として、やはりプロジェクト・ランウェイですからデザイナー自身のオリジナリティも重要となるはず。


6

そんななか、私が特に印象に残ったのがコステロとモンドの作品。コステロは当初選んでいた赤の生地を急きょ替えて黒のドレスを作りましたが、ゴージャスな羽飾りや美しいドレープ、煌びやかなビジューベルトは黒だからこそ映えたのでしょうね。前身頃はちらりと胸元を見せ、バックは大胆に背中を露出するなど、肌見せのメリハリもドラマティックな雰囲気でした。彼はかなり腕を上げたようですね。シーズン8の頃よりもさらに洗練され、アイデアも豊富になったようです。


7

そしてモンドも60年代をベースにしたフューチャリスティックなドレスが素晴らしかった。胸元のカッティングやバックのディテール、シャープなシルエット、トップに高さを出したヘアなどが、どことなく「ジバンシィ」をまとったオードリー・ヘップバーンを思い起こさせました。アポロ計画が盛んだった60年代は、人々の宇宙や未来への憧れが強まり、ファッションにも今までなかったようなモダンなカッティングやシルバー地、金属の素材が多用された年代です。今回のモンドのドレスもそんな60'sテイストを見事に表しながら、彼らしいエッジも効かせていました。最近のファッション業界も60年代がリバイバルしているため、彼のドレスは今の気分が感じられ、モード感も高かったように思います。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したオースティンの作品の注目ポイント


8

クチュールデザイナーであるオースティンの真骨頂が見られた今回のドレス。ゴールド生地にふんわりと寄り添った黒のチュールが、ため息が出るほど美しかったですよね。リボンを這わせたようなウエストのデザインやチュールのバランスなど、ドレスの構造もとても良かった。歩くたびにふわりと優雅に動き、ギリシャ神話の女神のごとき神々しさでした。今度はぜひ彼のリアルクローズが見てみたいです。クチュールのテクニックがどう活かされるのか、興味深いですよね。



☆ 極私的お気に入りルック


9

◆ ジョルダーナの作品

コステロとモンドの作品にも惹かれましたが、自分が着てみたいと思ったのはジョルダーナのドレス。ゴージャスでいてどことなく退廃的な20年代を感じさせるドレスでした。煌びやかなホルターネックにシアーな生地を組み合わせたボトム部分がさりげなく主張。淡いラベンダーカラーも繊細な女性らしさを表現していたように思います。丁度今年、映画『華麗なるギャツビー』が公開され、20年代テイストもブームになっているので、こんなドレスでデカダンなパーティにでも行ってみたいですね。

2013.11. 3|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(1)トラックバック(0)