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Writers プロフィール

RIE MAESAKA
出版社勤務後、独立。フリーランスのエディター&ライターとして、モード誌や女性誌のWEBサイトを中心に、ファッションやセレブ、ライフスタイルにまつわるページを手がける。おしゃれ古着プロジェクト「セカンドクローゼット」も発足。愛猫との日々を綴った猫ブログも好評連載中。


#1「ベストvs.ベスト」

「プロジェクト・ランウェイ」のオールスター戦が初のシリーズで登場。歴代シリーズで人気だったデザイナーたちがニューヨークに再集結し、闘いを繰り広げる。


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13名のデザイナーたちが集められたのはニューヨークのショッピングセンター「ライムライト」。ホストのアンジェラ・リンドヴァルが登場し、ニーマン・マーカスにショップを出す権利や「マリ・クレール」でのゲスト編集者の地位など、通常のランウェイよりも豪華で総額50万ドルになるという賞品を発表。デザイナーたちは色めき立つ。新たな審査員ジョルジーナ・チャップマンとアイザック・ミズラヒも紹介され、デザイナーたちは彼らに「自分を表現する最近の作品」を披露。ホテルではヴァレンティノからのメッセージを見て感激する。


翌日、彼らが連れて行かれたのは99セントストア。第一回目のテーマはそこで売っている品物を使って服をデザインすること。ただしそれは前日披露した服にインスパイアされたものでなければならない。予算は100ドル、作業期間は一日。


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ワークルームに案内されたデザイナーたちは早速作業を開始する。このシーズンの指導役は「マリ・クレール」の編集長ジョアンナ・コールズ。ジョアンナはスイートPの布巾でできた服に「審査員を驚かせる要素がない」と警告。ジョルダーナの紙テープの服は「動きがある」と評価するが、モンドは「メキシコの張り子人形みたい」とバッサリ。そんなモンドはまだ戦闘モードに入れていないが、ジョアンナと話をして少しモチベーションを上げる。相変わらずの奇行ぶりで他のデザイナーを面食らわせているエリサだったが、ジョアンナも彼女の理論が理解できない様子。
オースティンはその夜の作業終了間近になって、グルーガンでドレスのフロントに穴を開けてしまったことに気づく。


審査会当日。ニーマン・マーカスのファッションディレクター、ケン・ダウニングをゲスト審査員に迎え、ランウェイでショーが行われる。


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好評だったのは、ランドリーバッグを凝った構造で今のファッションで作り替えたラミ、モダンなエッジが効いた美しいブラックドレスを作ったモンド、トライバルで着やすいデザインだったジェレル。


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不評だったのは、材料のチョイスと仕立てもまずかったスイートP、余った時間でデザインを詰め込みすぎてしまったジョルダーナ、解説しなければ理解できない服を作ってしまったエリサ。
優勝はラミ、脱落はエリサとなる。




みなさん、こんにちは!


第9シーズンに引き続き、プロジェクト・ランウェイの新シリーズ、オールスター戦がスタートしました。このシリーズでもブログでのお付き合い、どうぞよろしくお願いします!


さて、ホストにアンジェラ・リンドヴァルを迎え、装いも新たに始まったオールスター戦。いつものプロジェクト・ランウェイに比べて、何もかもがゴージャスですよね! 優勝賞金や数々の豪華特典に加え、ワークルームやステイ先、ニーマン・マーカスの小物類などなど、すべてがリッチな感じ! さらには、デザイナー達に向けて巨匠デザイナー、ヴァレンティノからの激励メッセージまであったりして。やはり選ばれたデザイナーは待遇が違います(笑)。


個人的には「マリ・クレール」の編集長、ジョアンナ姐さんが指導役となったのがとっても楽しみ。ドライに核心に迫りながらも、時々真顔で面白いことを言う方なので、ティムとはまた違った指導をしてくれることでしょう。


してこのシリーズでは審査員も一新! ファッション界きっての美女、ジョルジーナ・チャップマンは、セレブのレッドカーペットドレスでお馴染みの「マルケッサ」の共同設立者。このブランドのドレスはドレーピングの美しさに定評があり、女性のボディラインを美しく、繊細にみせるデザインで有名です。私も自分の挙式用に「マルケッサ」のドレスを数着試着しましたが、流れるようなラインにレースやシフォンのディテールが軽やかに寄り添い、本当にため息が出るほど美しいのです。そんなドレスを生み出す彼女ですから、誰よりも美を見抜く審美眼とエレガントを愛する心を持っているはず。審査会での彼女の発言に注目です。


そしてもうひとりの審査員がアイザック・ミズラヒ! 80年代後半から90年代にかけて自身の名前を冠したブランドで名を馳せた彼。スタイリッシュで洗練されたデザインが多くの女性から愛されていました。98年に財政難でブランドを閉めたものの、その後はマルチタレントとして活躍。09年頃からまた自身のブランドを立ち上げ、第一線にカムバックしたようです。


私が彼を知ったのは、94年に公開された、アイザック・ミズラヒのコレクション準備を半年間追ったドキュメンタリー映画『アンジップト』が最初。当時スーパーモデルブームで、高校生だった私はナオミやリンダ、ケイト・モス見たさに見始めたものの、ゴージャスで美しくも、スピーディかつドライなファッション業界のあれこれを知ったのでした。さて、そんなアイザックはブランドを一度クローズ後、多くのブランドでアドバイザーなどを経験した経緯から、ファッションビジネスやマーケット事情、戦略にも精通しています。彼が出すアドバイスにも期待できそうですね。


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と、長くなりましたが、肝心のデザイナーについても少々触れたいところ。ランウェイ・ファンにはお馴染みの面々がたくさん登場しましたね! 近年のシーズンからは特に多く、第7シーズンからはモノトーンの女王・ミラ、愛すべきブラウンシュガー(自分でそう言ってた)・アンソニー! そして第8シーズンからはクールビューティのエイプリルに、ピュアボーイのマイケル・コステロ、そして柄ON柄の天才、モンド! 第8シーズンは特に感動的なシーズンだったので三人も選出されて嬉しい限りです。しかし、他のデザイナーも各シーズンでトップ争いしてきた強者ばかり。一瞬も気を抜けない戦いとなりそうです。


それでは、今回の優勝者の作品を振り返ってみましょう。



☆ 優勝したラミの作品の注目ポイント


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最初に登場した彼の「自分を表現する最近の作品」は、まるで折り紙を折って重ねたような構築的なドレス。そこから想像を膨らませ、完成したのがランドリーバッグでツイードのように仕立てたスーツでした。丸みを帯びた立体的なフォルムをチェック柄で仕立てることで、直線と曲線のおもしろいニュアンスが出ていましたね。上半身のボリュームに反し、ボトムスをコンパクトにまとめていたのも良いバランス。99セントストアのアイテムをモードにまで高めていました。

2013.10.27|プロジェクト・ランウェイ オールスター|コメント(0)トラックバック(0)

「プロジェクト・ランウェイ オールスター」がスタート!

大人気ファッション・バトル「プロジェクト・ランウェイ」の過去シリーズで惜しくも優勝を逃した精鋭デザイナーたちがリベンジを図る「プロジェクト・ランウェイ オールスター」が10/26(土)から放送スタート!
彼らは再び優勝を目指し毎回困難な課題に挑んでいく。
毎回ひとりずつ脱落させられていくが、最後に勝ち残る“スター”デザイナーは誰か。
お見逃しなく!

2013.10.24|お知らせ|コメント(0)トラックバック(0)

S9#14「ファイナル・ランウェイ 後編」

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キンバリー、ジョシュア、ヴィクター、アーニャの4人がいよいよファッション・ウィークで10着のコレクションを発表。ゲスト審査員はファッションデザイナーのローレン・スコット。




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家族や友人、著名人やこれまでの優勝者、そして落ちていった仲間たち、その他大勢の観客が集まる中、まずはキンバリーがコレクションを披露。セクシーな切り込みのあるピンクのドレスやアイボリーのパンツから成るキンバリーのコレクションは、審査員たちだけでなく、コンペ途中で脱落したダニエルやセシリアからも評価される。だが審査員たちはコレクション全体としての質を疑問視する。


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続いてジョシュアは美しい仕立てとドレープの技術を駆使し、新しいアイデアを次々採り入れながらも、事前の審査員たちの忠告通り「余計なものをそぎ落とした」コレクションを披露。カラフルな色遣いと、ネオプレンゴムなどの挑戦的な素材遣いで、第1シーズン優勝者のジェイ・マキャロルやファッションデザイナーのベッツィ・ジョンソンからも好評を得る。だが途中のくすんだ色のジャケットとボーダーのトップスとの組み合わせは審査員に不評。


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3番手のヴィクターは出身地メキシコと愛するニューヨークを融合させたコレクション、そこにロックのテイストを加えたものを披露。プリントの作品は審査員たちも絶賛。その他「マリ・クレール」編集長のジョアンナ・コールズや第7シーズンのデザイナー、ミラもヴィクターの創造性と洗練された雰囲気を高く評価する。だがスケスケの服が多すぎたことは審査員からよくない指摘を受けてしまう。


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最後にアーニャは故郷トリニダード・トバゴの生活やバイブスにインスパイアされたコレクションを披露。プリントの選び方や持ち前のセンスは審査員にも相変わらず好評。また、流れるようなシルエットとカリブ独特の色遣いで女優ジェニファー・ラヴ・ヒューイットらからも好評を得る。だが同じネックラインの服が多いことを審査員から指摘される。


いよいよ優勝者発表の時。難しい決断の中、ハイジはまずキンバリー、そしてヴィクターに「ここまで」と告げる。ジョシュアとアーニャの2人のうち、審査員が選んだのはアーニャ。アーニャにはモデルのスヴェータとともに「プロジェクト・ランウェイ」優勝の栄誉が与えられる。




みなさん、こんにちは!


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ついに優勝者が決定しましたね! アーニャ、おめでとう!! 第一回のテーマでは、たった4カ月の縫製経験で見事なパンツを作り上げ、ベスト3に入った彼女。人一倍チャレンジ精神が強く、創造性も豊か、そして追い込まれた時に発揮するクリエイティビティも目を見張るものがありました。このシーズンで誰よりも成長できたのは彼女ではないでしょうか? 他のデザイナーに刺激を受け、自分の才能を華開かせることができたのでしょうね。


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出身地のトリニダード・トバゴからインスパイアされたアーニャのコレクションは、美しいプリントが優雅に踊る、グラマラスな仕上がりでした。流れるように美しく、着心地もとても良さそう。他のデザイナーに比べ、構造的な服は少なかったものの、カッティングや柄使いがそれを凌駕する魅力を呼んでいましたね。何より、作品がランウェイに登場してきた時の華やかさは、女性なら誰もが心奪われたはず。都会的なリアルクローズも良いけれど、やはりこういうドラマティックなプリントドレスはおしゃれ心を盛り上げます。「ファッションは楽しまなくちゃ!」と思い起こさせるような、ワクワクと心躍るエッセンスが散りばめられていました!


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そして、惜しくも二位だったのがジョシュアのコレクション。デザイン過剰だった今までの作品に比べぐっと洗練されていましたね! 仕立てとドレープの技術にユニークなアイデアをプラスしながら、決してやり過ぎに傾かず、モダンに仕上げていました。ネオプレンゴムやプラスチックなど、難しい素材も巧みに取り入れ、ワンランク上のモードを表現していましたね。前回の審査会で不評だったバックがパンツのドレスも、パツパツだったヒップ部分が修正されててよかったです(笑)。感情的な性格で時には審査員につっかかることもあったジョシュア。しかしアドバイスを素直に受け入れ進歩した姿はとても逞しかったです。持ち前のハングリー精神でこの先もぐんぐん突き進んで行くことでしょう。


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第三位は優勝候補筆頭格だったヴィクター。メキシコとNYの融合、女性が持ってるロックな一面を表現したコレクションは、仕立ての良さが秀逸でした。アイテム数が誰よりも多く、一点一点のクオリティも高かったですよね。オリジナルプリントのドレスやパンツはアーバンでラフなムードが感じられ、黒のモトクロスパンツはシャープなラインがスタイリッシュ。マイケルが言っていた通り、スケスケの服が多過ぎでしたが、全体的にシックで洗練されていました。モードとリアルのさじ加減が絶妙な彼の作品はバイヤーうけも良いでしょうから、今すぐにでもブランドが立ち上げられるのでは。NYの「バーニーズ ニューヨーク」や「サックスフィフスアヴェニュー」あたりに並びそうです。


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そして第四位だったのがキンバリー。正直、彼女がファイナルランウェイまで残るとは予想していなかったのですが、持ち前の仕立ての技術と感度の良さで勝ち残りましたね。最先端のグラマラスなファッションにアーバンな鋭さを取り入れたコレクションは、生地使いが秀逸。特に、扱いが難しいメタリックな生地を、着心地の良さそうなモダンなドレスに仕上げていたのが素晴らしかった。それに肌見せのバランスも良かったですね。フロントはたっぷりとしたフォルムなのにバックは大きなカッティングが入っていたり。一枚で着てもいいですし、インナーに異なる色のアイテムを組み合わせても良いでしょう。コーディネートする楽しみが広がるコレクションでした。


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多くのデザイナーに成長の様子が見られたのが今シーズンの特徴。前シーズンよりも強烈キャラや大きなトラブルは少なかったものの、テーマに挑むデザイナーの姿からは熱い情熱とひたむきさが感じられました。見ている側としても、デザイナーとしての技術の成長はもちろん、人間としての成長も見守ることができたのではないでしょうか。自分自身のルーツと独自の視点を大切にし、この先もブラッシュアップしていけたなら、彼らの未来も明るいはず。ぜひ日本の百貨店やセレクトショップでも並ぶようなデザイナーになって欲しいですね!


第9シーズンは今回で終わりですが、また次のシーズンで素晴らしいデザイナー達に出会えることでしょう。そして次回からは「プロジェクト・ランウェイ オールスター」が始まります! こちらもお楽しみに!

2013.10.20|第9シーズン|コメント(3)トラックバック(0)

S9#13「ファイナル・ランウェイ 前編」

いよいよファイナリスト4人に絞られる。アーニャ、キンバリー、ジョシュア、ヴィクターの4人がファッションウィークに向けて10着のコレクションを制作する。だが最終的にファッションウィークに出場できるのは3人だけだ。予算は9000ドル、準備期間は5週間。ティムがそれぞれの家を訪問し、進捗状況をチェックする。


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まずティムが訪れたのはメリーランド州のキンバリー。彼女は自分が育ったブルックリンをイメージしてコレクションを作る。次はトリニダードのアーニャを訪問。彼女は地元のカリブをイメージしたコレクションを作るつもりだ。だが生地は準備できているのにまだ服のアイデアが湧かないと言う。行き詰まっているアーニャに、ティムは急いで形にするよう進言する。


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次はニューヨークのヴィクター。彼は自分のルーツであるメキシコをモチーフにデザインする。同じくニューヨークにいるジョシュアは、ティムのアドバイスを心待ちにしていた。ティムは彼の作品を見て酷評。ジョシュアは大変なやり直しを余儀なくされる。


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いよいよファッションウィーク。一同はニューヨークに戻り、最後のテーマに挑む。コレクションの中から3着を選んで披露し、4人から3人が選抜されるのだ。審査員はハイジ、マイケル・コース、ニーナ・ガルシア。



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今回は女性陣が不評で、アーニャはいつもの得意分野で勝負せずに慣れないことにトライしたのが裏目に出る。キンバリーはスタイリングに問題あり。


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ヴィクターは、個々のアイテムは素晴らしいが組み合わせがまずく、過剰なファッションになっていると指摘される。いつもやりすぎのジョシュアは、今回は一番シンプルなスタイリングを心がけていた。


4人ともそれぞれいい面もあり悪い面もあった。ついにファッションウィークに進めるデザイナーの名が呼ばれる。ジョシュア、ヴィクター、キンバリーだ。そして最後に残ったアーニャは脱落を宣告されるのかと思いきや、なんと4人全員がファッションウィークに出場できることになる。




みなさん、こんにちは!


今回はコレクションワークの前半戦。ファッションウィーク出場を決める最終選考でした。そして、好例のティムチェック・実家編もありましたね。キンバリーが生まれ育ったブルックリン、アーニャを育んだ美しいカリブ海、ヴィクターのメキシコのルーツ、ジョシュアのNYのファミリーたち……それぞれのデザイナーにいろいろなドラマがあって、デザインに反映しているのがよくわかりました。


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さて、そんな準備期間を経て作り上げた作品たちは、どれも見応えがありましたね。正直、あっ! というほどのものには出合えませんでしたが、それぞれ趣向をこらしたデザインでした。特にヴィクターはオリジナルのプリント生地が素敵! ビーチの写真がアーバンなプリントとなって都会的で洗練されたウェアになっていました。そしてジャケットの仕立ても目を見張るものが。ハイジもお気に入りだった白のレザージャケットはショルダーのディテールが秀逸。シャープなシルエットもボディラインをきれいに見せていましたね。彼のデザインはインパクトとリアルモードのさじ加減が絶妙です。スタイリングは少々難ありでしたが、アイテム自体に魅力があったので足し算引き算をやりなおせば、ランウェイでさらに輝くことでしょう。


ランウェイでコレクションを見せる際に重要なのが、全体の統一感。マイケル・コースが「統一感を持ち、焦点を明確に」とアドバイスしていたように、バラエティに富んだアイテムを展開していても、根底にあるテイストやヴァイブスは同じでなくてはなりません。


私がコレクションを見る際、よく思うのはランウェイはひとつの物語を見ているようだということ。例えば、ファーストルックがあってそのコレクションを象徴するピースが続き、中盤に色味や素材で変化が訪れ、刺激的なピースが散りばめられる…それにハっとしているうちに、ダークな色味で落ち着いた流れに戻り、最後は圧巻のフルレングスがずらり……フィナーレはモデルの総行進で感動の高まりとともに幕を閉じる。起承転結ではないけれど、そんな心の動きを見る者に与えてくれるのが良いショーだと思うのです。ただ素晴らしい衣服を作るだけではなく、それをどう見せて、アピールするかもデザイナーの重要な仕事。今回出場が決まった4人も次回のファッションウィークで素晴らしいショーマンシップを見せてくれることを期待しています。

2013.10.13|第9シーズン|コメント(0)トラックバック(0)

S9#12「3着に愛を込めて」

いよいよファイナル・ファイブとなったメンバーたち。ニューヨーク・ファッション・ウィークに向けて、これまで以上に熾烈な争いが待っている。和気藹々としていた雰囲気も一変、皆の間に会話は少なくなり、緊張が重くのしかかる。


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今回はマンハッタン島を離れて、フェリーで数分のガバナーズ・アイランドへ。もともと軍事施設だった島は今では彫刻美術館とマーク・ディ・スヴェロの彫刻などが並ぶ公園になっており、デザイナーたちは彫刻作品や景色にインスパイアされた、異なる種類の服で構成された3着を作ることになる。


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5人の元にはコンペで敗れていった懐かしい5人の顔ぶれが現れ、それぞれアシスタントとして協力してくれることに。ベッキーをアシスタントに選んだキンバリーは得意のパンツをボツにし、リスクを冒してこれまで作らなかったコートなどで構成されるコレクションに挑戦。オリヴィエを選んだヴィクターはマンハッタンの景色にインスパイアされたコレクションに挑戦する。ずっと仲のよかったアンソニーを選んだローラは丸い形の彫刻に影響を受け、それをコレクションに採り入れる。バートとブライスで悩んだアーニャは、バートを選択。黒・アイボリー・赤と3色から成るコレクションを作ることに。残ったブライスと組んだジョシュアは、ネッティングのあるドレスやスタッズのついたタンクトップで独自のコレクション作成を目指す。


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一番乗りで合格したのはいつも通り審査員の評価も高く、ほかのデザイナーからも「ファッション・ウィークに行くのが妥当だ」と評されたアーニャ。


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次の合格者はアイデアにはやや乏しく控えめなコレクションながらも、いつもどおりの仕立てのよさを評価されたヴィクター。


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3番手はまだアイデアを詰め込みすぎだと評されたものの、それでも抑えめにしようと努力したことが認められたジョシュア。


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残ったローラとキンバリーのうち、合格したのはこれまでのパンツ作りの実力などが評価されたキンバリー。


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ローラも昔からの夢にかける情熱が評価されたが、残念ながらここまでとなる。


勝ち残った4人が次回ファッション・ウィークのためのコレクションを作成し、そのうち3人が実際にファッション・ウィークへ進むこととなる。




みなさん、こんにちは!


今回でついにファイナル・フォーが決定しましたね! アーニャ、ヴィクターは「やはり!」といった感じ。ジョシュアは賛否両論分かれそうなものの、見事勝ち残りました。そしてダークホースだったのがキンバリー! いつもクールで感情を現さない彼女ですが、作る洋服はグラマラスでモダン。優勝回数は少なかったものの、パンツの仕立ては一級品でした。この4人のうち誰がファッションウィークに出場できて、優勝を手にするのでしょうか。クライマックスまで目が離せません!


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さて、そんなファイナル・フォーを決めた最終テーマは、ガバナーズ・アイランドの彫刻作品や景色にインスパイアされた、異なる種類の服で構成された3着。彫刻にインスパイアされた人、景色に刺激を受けた人、皆さまざまな点に着目していましたね。


現代のコンテンポラリー彫刻を牽引するマーク・ディ・スヴェロの作品や、マンハッタンにほど近いガバナーズアイランドは、ある意味、モダンでアーバンな街、NYの象徴です。このテーマでは、NYに息づくアートや街の様子をどうファッションで表現するかが裏テーマでもあったのでしょう。「プロジェクト・ランウェイ」らしい最終テーマですよね。


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洗練されていてスタイリッシュであることはもちろん、異なる3種類のアイテムでどう構成するかもポイント。3着からなるミニコレクションは、ファッションウィークの前哨戦にもなる訳です。そんななか、やはりアーニャはポイントをうまく掴んでいましたね。黒・赤・アイボリーのアイテムは、ミニマルな美しさがたっぷり。すべてのアイテムが直線的なのに動くと表情豊かで、まさにNYモダンをイメージさせるルックです。彫刻作品にインスパイアされながらも、そのままを取り入れるのではなく、「見る角度によって異なる姿を見せる」という点に着目したのも素晴らしい。こんなに幸先がいいとまたジョシュアが嫉妬してしまいますよ~。


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そしてヴィクターもコレクションに一貫性があってよかったと思います。ランウェイに出すにはやや華がないですが、実生活でリアルに着たいアイテムばかりでした。彼は仕立ての良さは去ることながら、女性がワードローブに加えたいアイテムをよく知っているんですね。どのアイテムも違うコーデで使えそう! バイヤー受けするのもわかります。あとはどうパンチを加えるかが勝負の要。はっと目に留まるような新鮮みのあるアイテムが幾つか加われば優勝に手が届くことでしょう。


それでは、今回は勝ち残った4人のルックから極私的お気に入りルックをご紹介します。



☆ 極私的お気に入りルック


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◆ ヴィクターの作品

ヴィクターといえば仕立てのいいジャケット! 今回のこのレザージャケットも素晴らしい出来でした。フロントのゆるやかなラインがハードなレザーに女性らしいニュアンスをプラス。グレーと黒のバイカラーにしたのもメリハリが効いて良かったですね。インナーに合わせた変形チェックのトップスや黒のスリムパンツもシックな雰囲気。ジャケットを美しく引き立てています。秋めいてきた今この時期に、まさに着たいルックですね。

2013.10. 6|第9シーズン|コメント(0)トラックバック(0)